市況(場況)

日経平均は453円安と続落、米時間外取引の先物下落などで一時5万円割れ=11日後場

 11日後場は日経平均株価が、前日比453円98銭安の5万148円82銭と続落。TOPIX(東証株価指数)も同31.78ポイント安の3357.24ポイントと4日ぶりに反落した。現地10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を0.25%引き下げた。米国株式はNYダウが反発、ナスダック総合指数は続伸。東京市場でも、朝方は米株高を追い風に買いが先行した。ただ、買い一巡後は、円高や、戻り待ちの売りで弱含む展開となった。また、米国では通常取引終了後にオラクルが決算を発表。時間外取引で同社株が下げ、株価指数先物も下落。AI(人工知能)関連や半導体関連株が売られ、日経平均は午後零時35分に、同676円53銭安の4万9926円27銭と、取引時間中としては4日以来、1週間ぶりに心理的なフシ目の5万円を割り込んだ。その後は、下げ渋る動きをみせ5万円台を維持した。

 東証プライム市場の出来高は20億933万株、売買代金は5兆3942億円。騰落銘柄数は値上がり207銘柄に対し、値下がりは1361銘柄と全体の8割を超えた。変わらず39銘柄だった。

 業種別では、全33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇した。LINEヤフ、ソフバンGなどの情報通信株や、古河電工、住友電工などの非鉄金属株が下落。東電力HD、関西電などの電気ガス株や、コマツ、菱重工などの機械株も安い。出光興産、ENEOSなどの石油石炭株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株も軟調。信越化、日東電などの化学株や、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株も弱かった。一方、伊藤忠、三井物などの卸売株や、大和証G、野村などの証券商品先物株が高い。

 そのほか、エニカラー、アイモバイル、ボードルア、CIJ、ファーマFなどが下落。半面、ソラスト、KLab、ベステラ、サンウェルズ、Bガレージが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

ウエルスアドバイザー社

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