市況(場況)

日経平均は680円程度安、売り先行後は安値圏でもみ合い=15日前場

 15日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前週末比680円程度安い5万160円前後で推移する。現地12日の米国株式市場は、半導体のブロードコムの決算を受け、AI関連に対する先行き収益への懸念が台頭。幅広い銘柄に売り圧力が強まり、NYダウが3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は続落した。東京市場でも、米国株安を受けて売りが先行し、午前9時3分には、同713円47銭安の5万123円08銭を付けた。その後は、安値圏でのもみ合いとなっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末12日の大阪取引所清算値比750円安の5万10円だった。

 業種別では、全33業種のうち10業種が下落、23業種が上昇している。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、日本製鉄、神戸鋼などの鉄鋼株が下落。日立、アドバンテスなどの電気機器株や、ディスコ、菱重工などの機械株も安い。ソフバンGなどの情報通信株や、バンナム、任天堂などのその他製品株も弱い。一方、エーザイ、第一三共などの医薬品株や、JR東日本、JR東海などの陸運株が上昇。7&iHD、イオンなどの小売株や、MS&AD、東京海上などの保険株も高い。

 そのほか、キオクシア、gumi、日製鋼、JMHD、日東紡が下落。半面、フィットE、ADWAYS、ラクスル、丹青社、スペースなどが上昇している。

 東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=155円台の後半(前週末12日は155円64−66銭)、ユーロ・円が1ユーロ=182円台の後半(同182円70−74銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

ウエルスアドバイザー社

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