
(画像=SBI証券)
| この記事は2026年2月16日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。 掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式 |
今週の米国株はGDP速報値とPCE価格指数、ウォルマート インクの決算発表がポイントか
先週の振り返り
先週の米国株は軟調な展開でした。AI脅威論がこれまでのソフトウェア関連株のほか不動産関連株などへも波及したことや、雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上回る増加となり、利下げ観測が後退したことがその背景です。なお、CPI(消費者物価指数)は市場予想を下回る伸びとなり、インフレ抑制が示されました。マグニフィセント7指数は100日線を下回り、弱含みの動きが見られます。VIX指数は2/13時点で20.60と節目の20を再び上回り、ボラティリティは不安定な動きを示しています。週間ベースではNYダウは反落、S&P500指数が続落、ナスダックは5週続落となりました。S&P500セクター別(11業種)の週間パフォーマンスは公益や不動産、素材などが上げて、金融やコミュニケーション・サービスなどが下げました。個別株では、ウォルマート インク(WMT)やマクドナルド(MCD)、ロッキード マーチン(LMT)などが史上最高値圏で推移しています。このほか、コノコフィリップス(COP)やファイザー(PFE)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は65%とやや低下しました。年初来のファクターリターンでは配当利回りやモメンタム、バリューがアウトパフォームしていて、配当利回りやバリューが目立ち始めています。
個別株ではアプライド マテリアルズ(AMAT)は2-4月期の売上高見通しが市場予想を上回り、AIやメモリー半導体向け需要堅調が示されたことで、株価は大幅上昇しました。マクドナルド(MCD)はプロモーションの貢献による米既存店売上高の大幅増収を好感して、上昇しました。一方、シスコ システムズ(CSCO)は2-4月期の売上高見通しが市場予想を上回ったものの、調整後粗利益率が市場予想を下回り、急落しました。コカ-コーラ(KO)は価格と製品構成の悪化などを背景に売上高が市場予想を下回り、下落しました。なお、S&P500指数採用銘柄で369社が決算発表済みで、EPSが市場予想を上回るポジティブサプライズ比率は約76%と高水準ですが、足元でその比率がやや低下しています。今週はウォルマート インク(WMT)やニューモント(NEM)などが決算発表を予定しています。
今週の見通しと注目セクター・テーマ
今週の米国株はGDP速報値とPCE価格指数、ウォルマート インクの決算発表がポイントと思われます。先月発表のFOMC声明文で景気認識がやや上方修正されており、GDP速報値がそれを裏付ける数字になるかどうか注目されます。市場予想では前期比年率3.0%増の見通しです。PCE価格指数は市場予想で前年比2.8%増と前回並みで、インフレ抑制が見込まれています。個別企業の決算では小売り大手ウォルマート インク(WMT)が重要視されそうです。既存店売上高や成長著しいネット通販などが注目されます。なお、前回決算発表時には業績見通しの上方修正を明らかにしており、業績に好調なトレンドが見られるかどうか注視されます。なお、2/16(月)はプレジデントデーで米株休場です。
注目セクター・テーマとしては下記を考えています。
業績上方修正関連:米国株の上昇は企業業績の改善が牽引しています。主力企業の決算発表が一段落する中、会社側が通期EPS見通しを上方修正している企業は業績面の安心感があると考えられ、投資家の注目を集めやすいと思われます。マケッソン コーポレーション(MCK)、パーカーハネフィン(PH)、ロックウェル オートメーション(ROK)、タペストリー(TPR)
製造業関連:1月のISM製造業景況指数は新規受注や生産が牽引して好不況の境目である50を上回り、トレンドの転換の動きが見られます。1月FOMC声明文においても景気認識の表現をやや上方修正しており、関連銘柄は注目されやすいと考えられます。GE エアロスペース(GE)、キャタピラー(CAT)、RTX(RTX)、ボーイング(BA)
ファクター関連:年初来のファクターパフォーマンスで配当利回りやバリューのアウトパフォームが目立ち始めています。銘柄選択の物色に変化が生じていることを示唆しており、関連銘柄は注目されやすいと考えられます。コナグラ ブランズ(CAG)、リヨンデルバセル・インダストリーズ A(LYB)、ゼネラル モーターズ(GM)、ベライゾン コミュニケーションズ(VZ)
重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
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| 著者プロフィール 齊木 良 (さいき りょう) シニア・マーケットアナリスト(米国株担当) (日本証券アナリスト協会 認定アナリスト) 名古屋大学経済学部卒業。東海東京証券において主に外国株プロモーション、外国株トレーディングに従事。機関投資家向けの日本株トレーディングにも携わる。米国の証券会社へのトレーニー、コロンビア大学ビジネススクール客員研究員等を経て2022年4月よりSBI証券投資情報部に所属。ファンダメンタルズとトレーディングの両面から独自の視点で米国株を分析する。初心者向けやETFなど幅広いコンテンツも作成している。各種メディアでマーケットや個別銘柄に関するコメントも行う。毎週3Km泳ぐことをルーティンとしているほか、プロ野球やバレーボール等のスポーツ観戦のため野球場やドーム、アリーナによく通っている。 |
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