
(画像=SBI証券)
| この記事は2026年3月16日にSBI証券で公開された「アメリカNOW!~AIデータセンター関連銘柄の「総覧」を作成、改めて何が良いのか確認~」を転載したものです。 掲載記事:~AIデータセンター関連銘柄の「総覧」を作成、改めて何が良いのか確認~ |
先週の米国株式市場は、中東情勢の悪化を受けて原油価格の上昇基調が続き、S&P500指数は3週続落となりました。今週の株価材料として、原油価格の行方、FOMC(連邦公開市場委員会)、2月生産者物価指数が注目されます。
今回はAIデータセンター投資の拡大から恩恵を受ける銘柄を改めてリストアップした上で、最近の株価の動きとアナリスト目標株価との乖離率を考慮して、エヌビディア(NVDA)、ルメンタム ホールディングス(LITE)、ウエスタン デジタル(WDC)、GE ベルノバ(GEV)、バーティブ・ホールディングス(VRT)を選んでご紹介いたします。
図表1 S&P500指数のローソク足(日足、6ヵ月)

2025年5月に上回って以来、割り込むことがなかった200日移動平均線まで下落しています。この水準を維持できるかどうかは、ホルムズ海峡の封鎖が1~2週間以内に解けそうか、または、1ヵ月以上にわたって閉鎖され続けそうか、にかかっているとみられます。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成
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図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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先週の米国株式市場
S&P500指数は週間で1.6%、ダウ平均は2.0%、ナスダック指数は1.3%の下落でした。原油のWTI先物価格は3/9(月)に一時70ドル台に反落したものの、その後は上昇基調が続いて週末には98ドル台に達して相場の下落要因になりました。
イランによる攻撃が広く湾岸諸国に広がったことから、攻撃の応酬の長期化が懸念されて原油価格を押し上げました。3/12(木)にはイランの最高指導者のモジタバ・ハメネイ師が就任以来初めて声明を発表、ホルムズ海峡の閉鎖を続けるべきだとしたことから一段と原油価格を押し上げました。
IEA(国際エネルギー機関)がホルムズ海峡を1日に通過する原油約2,000万バレルの20日分に相当する4億バレルの協調備蓄放出に合意しましたが、市場の懸念を抑えることはできませんでした。
また、複数の金融機関がプライベートクレジットファンドの解約請求が増えていると発表したことも相場の不安定要因になりました。プライベートクレジットファンドは、未上場企業への融資債権をファンドの形で投資家に提供しているもので、ファンドの性格上解約の機会が制限されています。
年初からのソフトウェア企業に対する不安や、直近の中東情勢を反映して投資家の不安が高まっていることが、解約請求の制限につながったり、解約請求が増加する要因になっているとみられます。融資先企業の経営状態が幅広く悪化しているというような状況ではないと考えられます。
業種指数では、原油価格上昇を背景にエネルギーが上昇の一方、プライベートクレジットファンドの解約が懸念されている金融や景気敏感の資本財・サービス、一般消費財・サービスの下落が大きくなりました。
個別銘柄で騰落率トップのインテル(INTC)には、AIデータセンターでの計算需要拡大に伴って高性能CPUへの需要が高まっているとの見方が影響しているとみられます。一方、騰落率ボトムのアドビ(ADBE)は、AIによる事業への影響が懸念されている中で、CEOが後任未定のまま辞任を表明したことが嫌気されたと見られます。
今週の米国株式市場
このところ「原油価格上昇=株価下落、原油価格下落=株価上昇」の構図となっていますので、原油価格次第と見られます。ただ、価格動向を占うには、不確実要素が多く、不安定な状況が続きそうです。
今週の株価材料として、原油価格の行方、FOMC(連邦公開市場委員会)、2月生産者物価指数が注目されます。
原油価格については、ホルムズ海峡航行の目途が立つかどうかが焦点となりそうです。報道によると米国軍は、沖縄県に駐留する海兵隊(上陸戦を専門とする部隊)の即応部隊と佐世保基地に配備している強襲揚陸艦「トリポリ」を中東に派遣することを決めたとされます。
ホルムズ海峡の航行を保証するために必要な戦力になると見込まれます。ただし、到着までには1~2週間程度の時間がかかるとされます。これまで米国はホルムズ海峡の航行を護衛するとしてきましたが、これを実行するために必要な戦力が十分でなかったためとみられます。
3/17(火)、3/18(水)開催のFOMCでは、政策金利の誘導目標は3.50~3.75%で維持される見通しです。最近の原油価格上昇を受けて、FedWatchの政策金利予想では、従来の1.5~2回の利下げ予想から年内利下げなしに変化しています。株価下落の要因になったと考えられます。
2月生産者物価指数は、総合指数が前年比+3.0%の予想(前月は同+2.9%)、コア指数は同+3.7%の予想(前月は同+3.6%)です。原油価格上昇によるインフレ押し上げが気にされているときですので、ややネガティブに効く可能性はありそうです。
経済指標では上記のほか、3/18(水)に、1月製造業受注(前月比+0.1%の予想)、3/19(木)に1月新築住宅販売件数(前月比-2.7%の予想)などの発表が予定されています。
企業決算の発表では、オクロ、ルルレモンアスレティカ、マイクロンテクノロジー、フェデックス、アクセンチュア、カーニバルなどが予定されています。
今週の5銘柄
今回はAIデータセンター投資の拡大から恩恵を受ける銘柄をご紹介いたします。
AIデータセンター関連は昨年後半から物色範囲が広がり、銘柄数も増えていますので、主な銘柄を分野別に図表3に整理しました。そのうえで、最近の株価の動きとアナリスト目標株価平均値との乖離を考慮してエヌビディア(NVDA)、ルメンタム ホールディングス(LITE)、ウエスタン デジタル(WDC)、GE ベルノバ(GEV)、バーティブ・ホールディングス(VRT)を選んでご紹介いたします。
相場全体の調整を受けて株価が下落しているものも散見されますが、中東情勢が落ち着いて相場が反発に転じるときには、まっさきに物色される対象として注目できるでしょう。
図表3 AIデータセンター関連銘柄

※各種資料をもとにSBI証券が作成
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図表4 今週の5銘柄の投資指標

注:データは3/12(木)時点です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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今週の注目銘柄

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、エヌビディアが2027年1月期、ルメンタムホールディングス、ウエスタンデジタルが2026年6月期、その他は2026年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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主要イベントの予定

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1~30位、青字のハイライトは31~50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
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※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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