経済・ビジネス情報

Daily米株速報 2025/2/5

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年2月5日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定
終値

(画像=SBI証券)

主要3指数とも反発。アルファベット、AMDは時間外で下落。

2月4日(火)の米国株式市場は、前日引け後にカナダに対する関税引き上げを延期する一方、同日から中国への10%の追加関税を発動したほか、12月求人数が760万人と市場予想の800万人を大きく下回って労働市場の鈍化を示唆したことから金利が低下、主要3指数は反発した。大手テクノロジー株の上昇が目立ち、相場をけん引した。

トランプ政権は中国に対する追加関税10%を実行、これに対して中国は米国の石炭と液化天然ガスに15%、原油、農機、大型自動車に10%の関税を2/10(月)から課すと応戦、貿易戦争の懸念が高まった。ただし、中国の報復措置は抑制されたものになったことから、市場には米国側が譲歩する希望が残るとの見方もある。

経済指標では上記の求人数のほか、12月製造業受注は前月比-0.9%と市場予想の同-0.7%を下回った。

債券利回りは弱い雇用指標を受けて幅広い年限で低下、10年国債利回りは4.51%で引けた。ドル円は米金利低下を受けて154円台前半に下落。

原油価格は中国による関税の影響を受けて下落、天然ガス価格は3%以上の下落となった。金価格は、貿易戦争の懸念が強まる中、安全資産としての需要が高まって続伸。

前日引け後に好決算を発表したパランティア テクノロジーズ A(PLTR)は+24.0%となって最高値を更新した。同社はビッグデータを扱うためのソフトウェアを提供しており、AIのトレーニングには大量のデータを扱うことから、AI向け需要が急拡大している。

音楽配信サービスのスポティファイ テクノロジー SA(SPOT)は、マンスリー・アクティブ・ユーザー、プレミアム・サブスクライバーとも市場予想を上回る増加となって+13.3%。

ペイパル ホールディングス(PYPL)は、10-12月期の売上・EPSとも市場予想を上回ったが、ペイパル・アカウントを使ったブランド決済の伸びが期待外れと嫌気されて-13.2%。

メルク(MRK)は、10-12月期実績は売上・EPSとも市場予想を上回ったが、2025年12月期の売上ガイダンスが市場予想を下回ったことを受けて-9.0%。予想を下回る売上の要因として会社は、子宮頸がんのワクチン「ガーダシル」の中国への出荷を一時止めることをあげた。

(以下、引け後の決算発表、時間外取引の株価は日本時間5日(水)午前8時半時点)

アルファベット A(GOOGL)は、10-12月期のクラウド事業の売上伸長率が前年同期比30%増と7-9月期の同35%増から低下、市場予想の同32%増を下回って、時間外取引で-7%。

アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)は、10-12月期の売上・EPSとも市場予想を上回り、1-3月期の売上ガイダンスも市場予想を上回ったが、データセンター部門の売上が市場予想を下回ったことが嫌気され、時間外取引で-9%。

【2月5日(水)の米国市場】
主な経済イベント:米ADP雇用統計(1月)、米貿易統計(12月)、米ISM非製造業景気指数(1月)
リッチモンド連銀バーキン総裁が炉辺談話、シカゴ連銀グールズビー総裁が講演
ボウマンFRB理事が講演
主な企業決算の発表:
(寄り前)ウォルト ディズニー(DIS)ウーバー テクノロジーズ(UBER)ボストン サイエンティフィック(BSX)
(引け後)アーム ホールディングス ADR(ARM)マイクロストラテジー A(MSTR)

~見通し~
昨日トランプ大統領が24時間以内に習近平主席と電話会談を行うとしていたが実現しておらず、実現の可能性はどの程度なのか注目される。引け後に発表されたアルファベット、AMDの決算が冴えず、テクノロジー銘柄への下押し圧力となろう。ただし、両社とも競合状況の影響があり、必ずしも市場全体の不振を示唆するものではないとみられる。
SBI証券 投資情報部 榮 聡

主要株価指数

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(画像=SBI証券)

債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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