
この記事は2025年1月9日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

(画像=SBI証券)
まちまち。高水準の金利が重しに
もみあいの展開で、まちまちの株価推移。ダウとS&P500は小幅高。ナスダックは小幅安。
雇用指標の減速が好感された一方で、長期金利が8ヵ月ぶりの高水準まで上昇し、上値を抑制。また、翌9日(木)はカーター元大統領の死去に伴う服喪による休場、10日(金)は12月雇用統計の発表が予定され、見極めたいとする動きも強かった。
セクター別では、ディフェンシブのヘルスケアの上昇率がトップに。下落率トップはコミュニケーションサービス。
12月ADP雇用統計では、米民間雇用者数が前月比12.2万人増(予想14万人増)と、予想を下振れ8月以来の小幅な伸びとなり、労働需要の緩和が続いていることを示唆した。
債券利回りは、10年債利回りが一時4.73%と昨年4月以来の水準まで上昇(価格は下落)。トランプ次期大統領が、全面的な関税を導入する法的根拠とするため国家経済の緊急事態宣言の発令準備を検討しているとCNNが報じ、米財政赤字の拡大懸念が広がった。
長期金利の上昇を受け、ドル指数は上昇。対円では、1ドル158円55銭と昨年7月以来の安値をつける場面もあった。
原油価格は反落。ドルが上昇し、割高感が生じたことなどが影響したもよう。
個別株では、量子コンピューター関連のクオンタム・コンピューティング(QUBT)が43%超の大幅下落。量子コンピューター関連株が総じて売られた。エヌビディア(NVDA)のCEOが、量子コンピューターの実用化について、おおよそ20年かかるだろうと発言したことが背景にある。生成AIに次ぐ次世代テーマとして昨年末から物色が進み、株価が急騰していたため、反動が大きかった。
【1月9日(木)の米国市場】
カーター元大統領の服喪で、株式市場は休場、債券市場は短縮取引
【1月10日(金)の米国市場】
■主な経済指標・イベント
米雇用統計(12月)
米ミシガン大学消費者信頼感指数(1月・速報値)
■主な企業決算の発表
寄り前:デルタ航空(DAL)、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
~見通し~
休場明けに発表予定の12月雇用統計が注目されるだろう。非農業部門雇用者数の伸びは、市場予想16.5万人増と、減速が続くと予想されている。上振れた場合、インフレリスクが意識され、株式市場の重しとなる可能性もある点には注意が必要。
SBI証券 投資情報部 栗本奈緒実
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング


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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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