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NISA 投資信託 2024年度上期 資金流入額ランキング

NISA 投資信託 2024年度上期 資金流入額ランキング

(画像=SBI証券)

この記事は2024年10月8日にSBI証券で公開された「NISA 投資信託 2024年度上期 資金流入額ランキング」を転載したものです。掲載記事:NISA 投資信託 2024年度上期 資金流入額ランキング

NISA対象の投資信託 2024年度上期 資金流入額ランキングは?

2024年度上期(4月から9月まで)は、特に後半においてマーケットの変動が大きかったといえます。7月から8月にかけては米国の景気後退懸念などによって世界の株式市場は一時的ではありますが大幅な下落に見舞われました。また、これまでは長らく円安傾向が続いていましたが、7月を境にして円高外国通貨安が進みました。円高は外国株式に投資する投資信託の基準価額を引き下げることになりますので、その影響を実感した方も多かったのではないでしょうか。

そこで今回はNISA対象となっている投資信託の2024年度上期(半年間)の資金流入額(買付金額-売却金額)ランキングを確認します。NISA対象ファンドの資金流入額ランキング上位ファンドは図表1となります。
つみたて投資枠と成長投資枠の両方で購入することができる人気のインデックスファンドの資金流入額が多いことが予想されていましたが、NISA・成長投資枠対象となっているいくつかのアクティブファンドの資金流入も健闘しました。具体的には、HSBC インド・インフラ株式オープンアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)などです。
図表1は業界全体での資金流入額となっており、SBI証券で取り扱いがないファンドも含まれています。SBI証券取り扱い(ネット購入可)のファンドのみを抽出し、パフォーマンスを含めて一覧にしたものが図表2となります。それぞれのファンドについてコメントします。

図表1 NISA対象ファンド 2024年度上期 資金流入額ランキング(資金流入額 1,000億円以上)

図表1 NISA対象ファンド 2024年度上期 資金流入額ランキング(資金流入額 1,000億円以上)

※QUICKデータをもとにSBI証券作成

(画像=SBI証券)

図表2 2024年度上期 資金流入額ランキング上位ファンドのパフォーマンス

図表2 2024年度上期 資金流入額ランキング上位ファンドのパフォーマンス

※SBI証券取り扱い(ネット購入可)のNISA対象の資金流入額上位ファンドを資金流入額順に掲載、データは2024年9月末基準
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

(画像=SBI証券)

上位ファンドのパフォーマンスと基準価額の値動きは?

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(以下、オルカン)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(以下、S&P500)は、6ヵ月リターンでは円高の影響もあって伸び悩みましたが、カテゴリー内での運用効率の相対評価を示すファンドレーティングは5ツ星(最上位)となっており、カテゴリー内での優位性を保っています。
HSBC インド・インフラ株式オープンは、インド株式が米国株式よりも相対的に堅調であったことからオルカン、S&P500を6ヵ月、1年、3年で大きく上回るリターンを上げています。インド株式ファンドの中でも最上位となっており、インド株式インデックスファンドを大きく上回る実績です。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)は、6ヵ月リターンではわずかにマイナスとなっており、S&P500よりも劣後していることから、半年では米国成長株の銘柄選定において苦戦しました。ただし、1年リターンではS&P500を上回っていいます。兄弟ファンドのアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース(為替ヘッジなし)予想分配金提示型の2024年上期の資金流入額が6,400億円程度となっており、このDコースは毎月決算のためNISA対象ではないことから、NISA対象であるBコースが一定の支持を集めたといえます。
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は、世界の半導体株に投資しており、直近数ヵ月は半導体株の乱高下がありましたが、6ヵ月リターンはオルカンやS&P500を上回っており、1年・3年リータンでは圧倒的なパフォーマンスを上げています。その反面、値動きの振れ幅を示す標準偏差が大きいファンドです。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500)は、S&P500インデックスファンドのためeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同等のパフォーマンスとなっています。
iFreeNEXT FANG+インデックスは、テスラ、アップル、メタ・プラットフォームズなど米国の巨大IT企業10銘柄に集中投資するインデックスファンドですが、6ヵ月リターンではS&P500を上回り、1年・3年リターンでも好成績となっています。10銘柄集中投資のため、標準偏差は大きくなっています。
ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドは、HSBC インド・インフラ株式オープンと同様にインド株式ファンドの中では好成績を上げているファンドで、インド株式インデックスファンドを上回る実績となっています。

これらのファンドについて2021年末から直近までのパフォーマンスを比較したものが図表3となります。上位4ファンドは3年弱の期間でもS&P500やオルカンを大きく上回る実績となっています。値動きが大きいファンドもありますが、これらのファンドに積立投資などによる時間分散投資でS&P500やオルカンと組み合わせて保有することが、長期のパフォーマンス向上につながると考えます。

図表3 2024年度上期 資金流入額ランキング上位ファンドのパフォーマンス比較 (2021年末~2024年10月4日 2021年末=100)

図表3 2024年度上期 資金流入額ランキング上位ファンドのパフォーマンス比較 (2021年末~2024年10月4日 2021年末=100)

※QUICKデータをもとにSBI証券作成(ファンド名は略称)
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

(画像=SBI証券)

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