
(画像=SBI証券)
この記事は2025年2月13日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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インフレ伸び率が予想以上となり下落。米トランプ大統領と露プーチン大統領、ウクライナの停戦協議開始に合意したと伝わる
ダヴ、S&P500は下落。ナスダックは一部大型テック株が主導し、わずかに上昇。インフレ伸び率が市場予想を上回り、FRBによる年内利下げ再開観測が一段と後退。
1月消費者物価指数は、総合が前年同月比3.0%上昇(予想2.9%上昇)、変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数が同3.3%上昇(予想3.1%上昇)と市場予想を上回った。また、瞬間風速を表す前月比は総合で0.4%上昇と2023年8月以来の大きな伸びとなった。同指標の発表を受け、パウエルFRB議長は「FRBのやるべき仕事がまだ残っている」と述べた。トランプ米大統領は、同指標発表前、Xで利下げを要求する文言を投稿していた。
セクター別では、広く売られたなか、生活必需品とコミュニケーションサービスのみ上昇。一方、原油安の影響を受けたエネルギーや、金利の当面維持見通しが強まった影響で不動産の下落率が大きかった。
インフレ指標が予想以上となったことで、債券利回りは上昇(価格は下落)。また、同日の10年債入札は低調だったことも、利回りを上昇させた。ドル指数は上昇。対円では、1ドル154円40銭台と急速にドル高が進行した。
地政学リスクが後退し、原油価格は大幅反落。米国のトランプ大統領と、ロシアのプーチン大統領が、電話会談でウクライナの停戦協議開始に合意したと伝わったことのほか、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で原油在庫が3週連続積み増しとなったことも材料視された。
個別株では、ドラックストアや医療保険管理などを展開するヘルスケア大手、CVSヘルス(CVS)が約15%の大幅高。寄り前に10-12月期決算を発表し、売上高と1株利益がいずれも予想を上振れた。また、2025年の医療給付率が予想を下振れたことも好感された。
同じく寄り前に10-12月期決算を発表したバイオ製薬のバイオジェン(BIIB)が-4.2%。売上高と1株利益が予想を上振れたが、2025年見通しが軟調だった。
引け後に決算発表を行ったシスコシステムズ(CSCO)が時間外で一時+7.5%。2025年7月期計画の上方修正を行い、売上高と1株利益見通しがいずれも市場予想を上振れた。また2-4月期の売上高見通しも市場予想を上振れた。民間企業によるAI活用のためのインフラ投資が追い風となっているもよう。
【2月13日(木)の米国市場】
■主な経済指標・イベント
ECB経済報告
米新規失業保険申請件数(8日終了週)
米生産者物価指数(1月)
■主な企業決算の発表
寄り前:ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)
引け後:コインベース(COIN)、アプライド・マテリアルズ(AMAT)、エアビーアンドビー(ABNB)
~見通し~
年内利下げ再開観測が一段と後退したが、ある程度事前に織り込みが進んでいたため、大きな下落要因とはなりづらいと想定される。関税政策などの政治的動きが注目を集める展開となるだろう。
SBI証券 投資情報部 栗本奈緒実
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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