
(画像=SBI証券)
この記事は2025年2月14日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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「相互関税」は即時導入でなかったことから主要3指数とも上昇。
2月13日(木)の米国株式市場は、1月生産者物価指数の発表を受けて金利が低下、さらにトランプ大統領の「相互関税」は即時導入ではなかったことから、主要3指数とも上昇した。前日引け後に発表されたテクノロジー株の決算が好感されて上昇するものが散見されたことも相場を押し上げる要因になったとみられる。エヌビディア(NVDA)が+3.2%、テスラ(TSLA)が+5.8%、アップル(AAPL)が+2.0%と相場上昇をけん引した。
1月生産者物価指数は、総合指数が前年同期比+3.5%と市場予想の同+3.2%を上回り、コア指数も同+3.6%と市場予想の同+3.3%を上回り、前日の消費者物価指数に続いてインフレの下がりにくさを示した。
トランプ大統領が「相互関税」の導入を検討するとしたが、国ごとに調査したうえで、また、即時ではなく4月からとしたことから、即時導入を懸念していた市場に安心感が広がった。
債券利回りは低下した。1月米卸売物価指数は予想よりも強い内容となったものの、「FRBが重視する米個人消費支出物価指数に反映される項目が控えめの数字だった」との見方から債券買いにつながった。ドル円は米金利低下を受けて152円台後半に低下した。
原油価格はロシア・ウクライナ戦争の停戦の可能性を受けて下げて始まったが、ゼレンスキー大統領が停戦交渉の枠組みに異議を唱えたことから、前日比変わらず近くまで戻して引けた。金価格は続伸。
セクター別には、全セクターが上昇、エヌビディアが上昇した情報技術、テスラが上昇した一般消費財・サービス、素材などの上昇が大きい。
前日引け後に決算を発表したシスコシステムズ(CSCO)は+2.1%。2025年7月期計画の上方修正を行い、売上とEPS見通しがいずれも市場予想を上振れた。また2-4月期の売上見通しも市場予想を上振れた。民間企業によるAI活用のためのインフラ投資が追い風となっているもよう。
デジタル・トレーディング・プラットフォームのロビンフッド マーケッツ A(HOOD)は、取引収入の増加によって10-12月期の売上・EPSとも市場予想を大きく上回って+14.1%。暗号資産の取引収入は前年同期比8.3倍に急増、取引収入全体の約5割を占めた。
モバイルアプリ向けのソフトウェア・プラットフォームを提供するアップラビン A(APP)は、10-12月期決算が市場予想を大きく上回り、1-3月期の売上ガイダンスも市場予想を上回ったことから、+24.0%。
インテル(INTC)はファウンドリー事業でライバルのTSMCと提携できるのではとの観測から+7.3%。
引け後に決算発表したエアビーアンドビー(ABNB)は、売上、予約総額とも予想を上回った。1-3月期の売上ガイダンスは、市場予想を下回ったが、事業環境は安定化しつつあるとして、時間外取引で+14%(日本時間14日(金)午前8時30分)。
【2月14日(金)の米国市場】
主な経済イベント:ユーロ圏実質GDP(10-12月期、速報値)
米小売売上高(1月)、米輸入物価指数(1月)、米鉱工業生産(1月)
主な企業決算の発表:(寄り前)モデルナ(MRNA)
~見通し~
S&P500指数は1月下旬から約3週続いた「高値切り下げ」のパターンをブレイクしており、最高値更新に進む期待があろう。1月小売売上高は前月比-0.2%の予想ながら、昨年9月~12月にかけて前月比プラスが続いたため、さほどネガティブには捉えられることはないだろう。
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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