経済・ビジネス情報

Daily米株速報 2025/2/21

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年2月21日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定
終値

(画像=SBI証券)

ウォルマートの慎重な見通しが市場心理を悪化させた。

2月20日(木)の米国株式市場は、11-1月期決算を発表したウォルマートの慎重な業績見通しを受けて、個人消費の先行きに対する懸念が生じて主要3指数とも反落。また、ヘグセス国防長官が国防予算の8%削減を指示したことで、パランティア テクノロジーズ A(PLTR)が-5.2%となるなど、トランプ政権の政策による企業経営に対する影響の不透明さを想起させたことも市場心理を悪化させた。ウォルマートの影響が大きいダウ平均は1%を超えて下落した。

経済指標では、新規失業保険申請件数(2月15日に終わる週)が21.9万件へ前週の21.4万件、市場予想の21.5万件を上回った。フィラデルフィア連銀製造業景気指数は18.1と市場予想の20.0を下回った。

債券利回りは幅広い年限で低下。新任のベッセント財務長官には、長期債の入札規模を拡大するとの市場の懸念があったが、「近い将来の国債発行計画の変更は予定していない」と述べて懸念が後退した。ドル指数は金利低下を受けて下落。ドル円は日銀による利上げ観測を意識した「円高」も加わって、149円台半ばに下落した。

金価格はトランプ政権の政策による先行き不透明感を背景に安全資産としての需要が高まり4日続伸で最高値を更新した。原油価格は、石油製品在庫の減少や供給不安などを背景に4日続伸。

セクター別には、ウォルマートの決算を受けて消費関連の一般消費財・サービス、生活必需品が下落したほか、大手銀行株が下落した金融も-1.6%と下落が大きい。エネルギー、ヘルスケアなどはプラス。

ウォルマート インク(WMT)の11-1月期決算は、eコマースやメンバーシッププログラムが好調で売上・調整後EPSとも市場予想を上回った。しかし、2026年1月期の業績ガイダンスを売上は前年比3.0~4.0%増、調整後EPSは2.50~2.60ドルとして、これが市場予想を下回って-6.5%。メキシコ、カナダに対する関税引き上げは織り込んでいないとコメントした。

アップル(AAPL)は、AI機能を処理できる廉価版の「iPhone 16e」を599ドルで投入することを発表して+0.4%。

【2月21日(金)の米国市場】
主な経済イベント:中古住宅販売件数(1月)、ミシガン大学消費者信頼感(2月、確報値)
ジェファーソンFRB副議長の講演
主な企業決算の発表:なし

~見通し~
S&P500指数の一目均衡表を見ると、「転換線」まで下落したあと、引けにかけて押し目買いが入っている。ウォルマート決算に対する市場の反応は過剰になっている可能性もあり、戻りを試す可能性が高そう。
SBI証券 投資情報部 榮 聡

主要株価指数

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(画像=SBI証券)

債券・商品市況

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(画像=SBI証券)

主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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