
(画像=SBI証券)
この記事は2025年2月25日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。 掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式 |
今週はエヌビディア決算発表とPCE価格指数が最大の注目ポイント
先週の振り返り
先週から24日までの米国株はまちまちな展開となりました。米ロ会談によるウクライナ戦争終結期待や米10年債利回りの落ち着きなどを背景に、S&P500指数とナスダック100指数が史上最高値を更新する場面がありました。一方、トランプ関税への不透明感やミシガン大学消費者マインド指数が市場予想を下回ったことをネガティブ材料する動きも見られました。なお、週間ベースではS&P500指数などの主要株価3指数は反落となりました。S&P500セクター別(11業種)パフォーマンスは公益やヘルスケア、エネルギーなどが上げて、一般消費財・サービスやコミュニケーション・サービスが下げました。個別株ではJPモルガン チェース(JPM)やビザ A(V)、フィリップ モリス インターナショナル(PM)などが史上最高値圏で推移し、スターバックス(SBUX)やギリアド サイエンシズ(GILD)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は58%とやや鈍化しています。
個別株の材料としては、アナログ デバイセズ(ADI)は11-1月期の売上高とEPSが市場予想を上回ったほか、100億ドルの自社株買い計画発表で株価は大幅上昇しました。スーパー マイクロ コンピューター(SMCI)は上場廃止回避への期待感などから急騰する場面がありました。マイクロソフト(MSFT)は量子コンピューティング向けチップ発表で株価上昇となる場面がありました。一方、ウォルマート インク(WMT)は通期EPS見通しが市場予想を下回り、株価は大幅下落となりました。アリスタ ネットワークス(ANET)は10-12月期の売上高とEPSが市場予想を上回りましたが、通期売上高見通しが市場予想を下回り、株価は大幅下落となりました。また、米軍の軍事支出削減計画を背景にパランティア テクノロジーズ A(PLTR)が急落しました。なお、S&P500指数採用銘柄の437社が決算発表済みで、EPSが市場予想を上回るポジティブサプライズ比率は76%とヒストリカルにみても堅調です。今週はエヌビディア(NVDA)やセールスフォース(CRM)などが決算発表を予定しています。
今週の見通しと注目セクター・テーマ
今週はエヌビディア(NVDA)決算発表とPCE価格指数が最大の注目ポイントになりそうです。市場予想ではエヌビディア(NVDA)の11-1月期の売上高は前年比7割強の増収見通しです。特に新型半導体「ブラックウェル」の需要動向や売上高見通しがマーケットで注目されそうです。エヌビディア(NVDA)の株価は昨年11月以降、150ドル前後が上値抵抗ラインとして意識されており、決算発表でこのラインを突破できるかどうかターニングポイントになりそうです。また、半導体のSOX指数はレンジ相場を形成していますが、同社決算発表を受けてレンジを切り上げるかどうか注視されます。一方、トランプ関税を背景にインフレへの注目が高まる中、PCE価格指数は市場予想で前年比2.5%増と前回(同2.6%増)からやや鈍化見通しです。インフレの落ち着きが見られるかどうか大きなポイントになりそうです。
注目セクター・テーマとしては下記を考えています。
金融関連:業績への期待感などを背景に、米国を始め欧州や日本のマーケットにおいて金融株のパフォーマンスが好調です。S&P500指数が史上最高値圏にある米国では経済が今後も底堅く推移する見通しで、関連銘柄にはフェイバーな環境にあると思われます。ゴールドマン サックス(GS)、JPモルガン チェース(JPM)、モルガン スタンレー(MS)、金融セレクト セクター SPDR ファンド(XLF)
関税関連:S&P500指数採用銘柄において関税に関するコメントが総じて少ないセクターとしてコミュニケーション・サービスや不動産、エネルギー、公益などが挙げられます。相対的に関税の影響が少ないことを示唆している可能性があり、マーケットで注目されやすいと思われます。コミュニケーションサービスセレクトSPDR(XLC)、不動産セレクト セクターSPDR ファンド(XLRE)、エネルギーセレクトセクターSPDRファンド(XLE)、公益事業セレクト セクター SPDR ファンド(XLU)
市場予想EPS修正関連:過去1カ月で市場予想EPSが上方修正されている銘柄は、マーケットの期待値が引き上がっている銘柄と言えるため、株価においても堅調な推移が期待できると思われます。エクスペディア グループ(EXPE)、ユナイテッド エアラインズ(UAL)、カーニバル(CCL)、ラムリサーチ(LRCX)
重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
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