
(画像=SBI証券)
この記事は2025年1月16日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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インフレ懸念が後退し、3指数揃って上昇
3指数揃って大幅高。インフレ懸念が後退し、市場に安心感が広がった。
12月消費者物価指数(CPI)は、変動の大きいエネルギーとインフレを除したコア指数が前月比・前年同月比いずれも市場予想を下振れ、前回から伸び鈍化。前日に発表された12月生産者物価指数(PPI)も予想を下振れていたことから、過度なインフレにより、FRBの追加利下げが遅れるとの懸念が後退した。
セクター別では、ほぼ全面高となる中、一般消費財やコミュニケーションサービス、決算内容が好感された大手銀行が属する金融などの上昇率が大きい。一方、ディフェンシブのヘルスケアの上昇率は小さく、生活必需品は唯一下落した。
債券利回りは、大幅低下(価格は上昇)。12月CPIを受け、FRBによる追加利下げ観測が強まった。また、10年債利回りは、想定以上の堅調さを示し、インフレ高止まり懸念を加速させた12月雇用統計発表前の水準まで低下した。
ドル指数は下落。対円では、1ドル156円50銭台まで下落。日銀が1月の金融政策決定会合で利下げを実施するとの見方が織り込まれ、日米金利差縮小が意識された。
原油価格は反発し、昨年8月以来の水準まで上昇。米原油在庫の減少や、米国がロシアに制裁強化を新たに講じたことなどが影響を及ぼした。また、ドルが下落し割安感も生じたもよう。
債券利回りの低下とドル安を背景に、金価格は上昇。
個別株では、寄り前に10-12月決算発表を行った大手銀行の株価が堅調。ゴールドマン・サックス(GS)が+6.0%、ウェルズ・ファーゴ(WFC)が+6.7%、JPモルガン・チェース(JPM)が+2.0%、シティグループ(C)が+6.5%。トランプ次期大統領の再選が決まり、経済支援策への期待感から企業センチメントが向上し、投資銀行ビジネスなどが好調だった。
【1月16日(木)の米国市場】
■主な経済指標・イベント
小売売上高(12月)
フィラデルフィア連銀製造業景気指数(1月)
新規失業保険申請件数(1月11日に終わる週)
NAHB住宅市場指数(1月)
■主な企業決算の発表
寄り前:ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)、モルガン・スタンレー(MS)、ユー・エス・バンコープ(USB)
~見通し~
寄り前に行われる銀行決算が、引き続き相場上昇をけん引すると予想される。高止まりしていた、米金利の低下も追い風になるだろう。
SBI証券 投資情報部 栗本 奈緒実
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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