経済・ビジネス情報

<相場の読み筋>1月31日

  • 公開日:
  • 更新日:
相場の読み筋

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年1月31日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>1月31日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>1月31日

30日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比168.61ドル高の4万4882.13ドル、ナスダック総合指数が同49.426ポイント高の1万9681.749ポイントで取引を終了した。出来高概算は、NY市場が10億9068万株、ナスダック市場が61億3010万株だった。米10-12月期のGDP(国内総生産)成長率は、前期比年率2.3%増となり市場予想平均の同2.6%増に届かなかった。ただ、決算発表が本格化するなか、好業績銘柄への物色が中心となったことから、指数への影響は限られた。取引の終盤にかけ、トランプ米大統領がメキシコとカナダからの輸入品に対して25%の関税を課すと改めて表明したと報じられ、上げ幅を縮小した。NYダウ採用銘柄では、前日の通常取引終了後に好決算を発表したIBMのほか、ボーイングやナイキなどが値上がり率の上位に入っている。

 31日の東京株式は、上値の重い展開か。現地30日の米国株式が上昇した動きを受け、朝方は買い先行スタートとなりそう。ただ、買い手がかり材料に乏しいなか、週末要因もあり戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=154円台の前半(30日は154円53-55銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円台の前半(同161円13-17銭)と円高方向に振れていることも重しとして意識されそう。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら7&iHD<3382.T>、日立<6501.T>、ニデック<6594.T>などが、30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比165円高の3万9585円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

株式新聞

1949年に創刊した日本最大の証券専門紙。専門記者による注目銘柄情報や株式情報、株式ニュースなど最新の情報を発信しています。