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<相場の読み筋>3月31日

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相場の読み筋

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年3月31日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>3月31日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>3月31日

前週末28日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前日比715.80ドル安の4万1583.90ドル、ナスダック総合指数が同481.042ポイント安の1万7322.991ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億5392万株、ナスダック市場が64億2091万株だった。米2月PCE(個人消費支出)指数でエネルギーと食品を除くコア指数が前月比2.8%上昇し、市場予想平均の同2.7%上昇を上回った。根強い物価上昇が意識され、インフレへの警戒感からリスク回避姿勢が強まった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ペイパルやアルファベット(グーグルの持株会社)、ネットフリックスなどが下落した。

 31日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開か。前週末28日の米国株式が下落した動きを受け、売り先行となろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の半ば(前週末28日は150円38-40銭)と円高方向にフレる一方、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の前半(同162円21-25銭)と小動き。対ドルでの円高もあり、輸出関連銘柄には重しとなりそう。3月期末に当たることから、様子見姿勢が強まることも想定される。前週末28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ニデック<6594.T>、アドバンテス<6857.T>、村田製<6981.T>などが、同28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同28日の大阪取引所清算値比630円安の3万6380円だった。

(写真:123RF)

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