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<相場の読み筋>5月8日

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相場の読み筋

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年5月8日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>5月8日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>5月8日

 7日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比284.97ドル高の4万1113.97ドル、ナスダック総合指数が同48.503ポイント高の1万7738.162ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億4576万株、ナスダック市場が72億312万株だった。米政権は6日、ベッセント財務長官とグリアUSTR(米通商代表部)代表が、今週にもスイスで中国と貿易問題で協議を行うと発表。米中貿易対立の解消に向けた動きがみられたことが好感された。また、FOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を4.25-4.50%に据え置くことを決定。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は記者会見で、米政権の関税政策が米経済に与える影響について「判断するのは時期尚早」との考えを示した。NYダウ採用銘柄では、ウォルト・ディズニーやエヌビディア、ナイキなどが値上がり率の上位に入った。

 8日の東京株式は、堅調な展開か。現地7日の米国株式が3日ぶりに上昇した動きから、買い先行スタートが見込まれる。決算発表が本格化するなか、米関税政策の影響を受けにくい銘柄への物色が続きそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の後半(7日は143円18-20銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の半ば(同162円69-73銭)と小動き。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、LINEヤフ<4689.T>、TDK<6762.T>、キーエンス<6861.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比180円高の3万6960円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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