
(画像=株式新聞)
この記事は2025年5月28日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>5月28日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>5月28日 |
27日の米国株式は、NYダウが前週末比740.58ドル高の4万2343.65ドルと5日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同461.956ポイント高の1万9199.163ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億5126万株、ナスダック市場が81億395万株だった。トランプ大統領は25日、EU(欧州連合)からの50%関税措置を7月9日まで延期すると表明。貿易摩擦の激化による世界的な景気悪化懸念が後退し、幅広い銘柄が買われた。米5月消費者信頼感指数は98.0となり、市場予想平均の87.1を大きく上回ったことも支え。NYダウ採用銘柄では、ナイキやエヌビディア、アメリカン・エキスプレスなどが値上がり率の上位に入っている。
28日の東京株式は、続伸後も堅調か。現地27日の米国株高を受け、買い先行スタートとなろう。日経平均株価は心理的なフシ目の3万8000円を超えた後、戻り待ちの売りが警戒されるものの、為替相場がドル・円が1ドル=144円台の前半(27日は143円73-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の半ば(同163円00-04銭)と円安方向に振れていることが支えとなりそう。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ニデック<6594.T>、菱重工<7011.T>、IHI<7013.T>などが、27日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比530円高の3万8350円だった。
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