
(画像=株式新聞)
この記事は2025年5月29日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>5月29日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>5月29日 |
28日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比244.95ドル安の4万2098.70ドル、ナスダック総合指数が同98.225ポイント安の1万9100.938ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1157万株、ナスダック市場が71億1637万株だった。AI(人工知能)半導体大手エヌビディアの25年2-4月期決算発表を通常取引終了後に予定されていることから、様子見ムードが広がった。また、英フィナンシャル・タイムズは、米政権が半導体設計ソフトを手がける企業に対して中国への販売を停止するよう求めたと報じ、下げ幅を拡大した。NYダウ採用銘柄では、メルクやナイキ、シェブロンなどが値下がり率の上位に入っている。
29日の東京株式は、堅調な展開か。現地28日の米国株式は下落したものの、注目されていたエヌビディアの決算は、売上高が市場予想の平均を上回り、同社の株価は時間外取引で上昇。日本株も半導体関連を中心に買いが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の後半(28日は144円14-16銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の半ば(同163円27-31銭)と円安方向に振れていることも支え。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キーエンス<6861.T>、川重<7012.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比170円高の3万7870円だった。
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