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<相場の読み筋>5月30日

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相場の読み筋

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年5月30日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>5月30日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>5月30日

 29日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比117.03ドル高の4万2215.73ドル、ナスダック総合指数が同74.934ポイント高の1万9175.872ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億9765万株、ナスダック市場が89億5157万株だった。前日の通常取引終了後に25年2-4月期の決算を発表した米半導体大手エヌビディアが好調な業績を評価され、相場の上昇をけん引した。また、米連邦裁判所がトランプ大統領の関税措置の一部を差し止める判決を下したことも支えとなった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、エヌビディアのほか、ギリアド・サイエンシズやアムジェンなどが値上がり率の上位に入っている。

 30日の東京株式は反落後、もみ合いか。現地29日の米国株式は、エヌビディアの好決算を支えとして上昇した。ただ、エヌビディアの好決算効果は既にきのう29日に織り込み済みで、週末と月末が重なることからポジション調整の売りが優勢になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の前半(29日は145円26-28銭)と円高方向に傾く一方、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の後半(同163円79-83銭)と小動き。対ドルでの円高も重しになるとみられる。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、アドバンテス<6857.T>、日産自<7201.T>などが、29日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比495円安の3万7915円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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