
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月9日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月9日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月9日 |
前週末6日の米国株式は、NYダウが前日比443.13ドル高の4万2762.87ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同231.505ポイント高の1万9529.953ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億3783万株、ナスダック市場が67億3308万株だった。米5月雇用統計では、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比13万9000人増となり、市場予想平均の同12万6000人を上回った。4日の5月ADP雇用統計での非農業部門の雇用者数や、5日の週間の新規失業保険申請件数などが市場予想平均を下回るなど、雇用情勢の悪化が懸念されていたが、払拭する格好となった。NYダウ採用銘柄ではセールスフォースやアマゾン・ドット・コム、ユナイテッドヘルスなどが値上がり率の上位に入っている。
9日の東京株式は、続伸後も堅調か。前週末6日の米国株高の流れを受け、買い先行スタートが見込まれ、心理的なフシ目の3万8000円を回復する場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の後半(前週末6日は143円90-92銭)、ユーロ・円が1ユーロ=165円前後(同164円43-47銭)と円安方向に振れている。輸出関連銘柄を中心に株価の上昇を支える展開が想定される。前週末6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ニデック<6594.T>、三菱商<8058.T>、三住トラスト<8309.T>などが、同6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同6日の大阪取引所清算値比220円高の3万7990円だった。
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