
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月12日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月12日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月12日 |
11日の米国株式は、NYダウが前日比1.10ドル安の4万2865.77ドルと小反落、ナスダック総合指数が同99.113ポイント安の1万9615.876ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億7774万株、ナスダック市場が86億2605万株だった。米5月CPI(消費者物価指数)は全体指数で前月比0.1%上昇し、市場予想平均の同0.2%上昇を下回った。物価上昇への警戒感が後退し朝方は買いが先行した。ただ、在イラクの米大使館が、地域的な安全保障上のリスクが高まっているとして避難命令を出す準備を進めていると報じられたことから、中東の地政学リスクが意識され下げに転じた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、インテルやアマゾン・ドット・コム、アップルなどが値下がり率の上位に入っている。
12日の東京株式は、軟調な展開か。現地11日の米国株式が下落した動きを受けて、売り優勢スタートとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(11日は145円12-14銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=166円前後(同165円72-76銭)と円安方向にある。買い手がかり材料に乏しいなか、消去法的に値動きの軽い中小型株への物色が中心になることも想定される。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、日産自<7201.T>、オリンパス<7733.T>などが、11日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比105円安の3万8335円だった。
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