
(画像=株式新聞)
| この記事は2025年12月10日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>12月10日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>12月10日 |
9日の米国株式は、NYダウが前日比179.03ドル安の4万7560.29ドルと続落、一方、ナスダック総合指数が同30.582ポイント高の2万3576.486ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億608万株、ナスダック市場が65億7214万株だった。10月JOLT(雇用動態調査)では、非農業部門の求人件数が767万件となり市場予想の平均711万7000件を上回った。堅調な雇用状況が確認されたものの、翌10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果や、その後に行われるパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見内容を確認したいとして、積極的な売買は限られた。NYダウ採用銘柄では、JP・モルガンやボーイング、ベライゾン・コミュニケーションズなどが値下がり率の上位に入っている。
10日の東京株式は、方向感に乏しい展開か。現地9日の米国株式はFOMCの結果待ちとなり、NYダウが下げた一方、ナスダック総合指数は反発するなどまちまち。東京市場も、その内容を確認したいとして手控えムードが広がるとみられ、積極的な売買は限られるなか、もみ合い商状となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=156円台の後半(9日は156円19-20銭)、ユーロ・円が1ユーロ=182円台の半ば(同181円80-84銭)と円安方向にある。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ENEOS<5020.T>、クボタ<6326.T>、TDK<6762.T>などが、9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比変わらずの5万850円だった。
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