
(画像=株式新聞)
| この記事は2026年6月12日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月12日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月12日 |
米国株式市場では11日、トランプ米大統領がイランへの攻撃中止を表明したことを受けて強気姿勢が広がった。NYダウは929.97ドル高の5万848.75ドルと前日に割り込んだ5万ドルの大台を回復。ナスダック総合指数も640.159ポイント高の2万5809.660ポイントと3日ぶりに急反発して取引を終えた。NYダウは一時上げ幅が1000ドルを上回った。米5月生産者物価指数は市場予想以上の伸びを示したものの、中東での戦闘終結期待から原油先物が急落し、インフレ加速の懸念が緩和した。トランプ大統領によれば、今週末に欧州でバンス米副大統領がイランとの合意文書に署名するという。個別銘柄はボーイングやキャタピラー、エヌビディア、アマゾン・ドット・コムなどが上昇。半導体株で構成するSOX指数も大きく値上がりしている。半面、ファイナンスを発表したオラクルが急落。マイクロソフトも安い。
12日の東京株式市場は、米国とイランの戦闘終結を視野に入れたリスクオンの展開を引き継ぐ公算だ。中東情勢が再び悪化しそうな流れにあった前日は、日経平均株価が一時1800円超下落する不安定な動きを見せていた。その後切り返して引けは小幅高となったものの、前週末比では3.6%(2370円)安い水準にとどまる。きょうはメジャーSQに当たるが、急転直下の米・イランの和平合意期待を追い風に、幅広い銘柄への見直し買いが指数を押し上げる可能性が高い。半導体株をはじめ、インフレ圧力の緩和によるFRBの利上げ観測後退を手掛かりに、非鉄金属や設備投資関連、ホルムズ海峡の正常化見通しから自動車株や内需株などにも上値余地が出てきた。
米国ではきょう、注目されている宇宙企業スペースXのナスダック市場へのIPO(新規株式公開)が予定されている。それに伴う資金需要が需給的な混乱を招いてきた面が指摘されており、イベント通過でいったんアク抜けが想定される。一方、オラクルが追加の資金調達の方針を明らかにするなど、いわゆるハイパースケーラーによる巨額のAI投資に伴う増資懸念の高まりは、日本株相場にも一抹の不安を残した格好だ。
為替相場はドル・円が1ドル=160円程度とほぼ変わらず、ユーロ・円が1ユーロ=185円台前半と小動き。11日のADR(米国預託証券)はニデック<6594.T>、太陽誘電<6976.T>、キオクシア<285A.T>、アルプスA<6770.T>、キッコマン<2801.T>、ソフバンG<9984.T>などが値上がりしている。日経平均先物は6万6000円台を付けている(日経平均11日終値は6万4217.27円)。
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