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1分でチェック!今週の米国株式 2025/9/8

  • 公開日:
  • 更新日:
1分でチェック!今週の米国株式

(画像=SBI証券)

この記事は2025年9月8日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。
掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式

今週はCPIとアップル製品イベントが最大の注目ポイント

先週の振り返り

  • 先週の米国株は、総じて小動きでした。欧州債利回り上昇や財政懸念を背景とした米10年債利回り上昇と季節的に弱いマーケットのアノマリーを材料視して下落でスタートした後は、利下げ観測を材料視する展開でした。注目の雇用統計では非農業部門雇用者数増加が市場予想を下回り、6月分が減少に下方修正されたことで利下げ観測が高まりました。週間ベースではNYダウは続落したものの、S&P500は反発で、ナスダックが3週ぶり反発となりました。週間ベースのS&P500セクター別(11業種)パフォーマンスはコミュニケーション・サービスや一般消費財・サービス、ヘルスケアなどが上げて、エネルギーや金融などが下げました。アルファベット A(GOOGL)やJPモルガン チェース(JPM)、ブロードコム(AVGO)などが史上最高値圏で推移し、AT&T(T)やニューモント(NEM)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は63%です。年初来のファクターリターンではEPS修正や時価総額、流動性、バリューなどのファクターがアウトパフォームしています。
  • 個別株ではアルファベット A(GOOGL)はウェブブラウザー「クローム」を巡る反トラスト訴訟を受けて、連邦地裁判事は同社が「クローム」を売却する必要がないとの判断を下したことを好感して株価は大幅高となりました。ブロードコム(AVGO)は5-7月期の売上高が市場予想を上回ったほか、オープンAIからAI半導体契約として100億ドルを受注したのではないかとの観測報道などで株価は大幅高となりました。バイオジェン(BIIB)はアルツハイマー治療薬が米FDA(食品医薬品局)から承認されたことを好感して大幅高となる場面がありました。一方、セールスフォース(CRM)は8-10月期の売上高見通しが市場予想並みにとどまり、大幅安となりました。クラフト ハインツ(KHC)は2つの独立企業への分割計画を発表しましたが、バフェット氏が分割に失望感を示したことを受けて、大幅下落する場面がありました。今週はアップル(AAPL)が製品イベントを開催予定のほか、オラクル(ORCL)やアドビ(ADBE)などが決算発表を予定しています。なお、S&P500指数採用銘柄で496社が決算発表済みで、そのうちEPSが市場予想を上回るポジティブサプライズ比率は8割強とヒストリカルにみても市場予想比で米企業業績の堅調さが目立っています。

今週の見通しと注目セクター・テーマ

  • 今週はCPIとアップル製品イベントが最大の注目ポイントです。CPIは市場予想では前年比2.9%増と前回(同2.7%増)からインフレ高進の見通しです。来週16-17日にFOMCを控える中で、CPIが市場予想並みあるいは市場予想を下回れば利下げに向けた準備が整うと考えられます。一方、市場予想を大幅に上回るようだとインフレ懸念再燃を背景に、利下げ観測の後退につながりかねず、米国株の急変動リスクには注意が必要と思われます。アップル製品イベントでは新型iPhoneが発表される見通しですが、併せて薄型新モデルも発表されるとの観測があり、アップルの発表内容に注目が集まりそうです。新モデルが発表されれば成長へのきっかけになる可能性があります。また、個別企業ではクラウド需要を占う上で、オラクル(ORCL)の決算発表が注目されそうです。

注目セクター・テーマとしては下記を考えています。

重要イベント・主な経済指標

重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

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