
(画像=SBI証券)
| この記事は2026年1月26日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。 掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式 |
今週の米国株はFOMCとマイクロソフトやメタ プラットフォームズ Aなど主力企業の決算発表がポイントか
先週の振り返り
先週の米国株は「グリーンランドを巡る関税」がマーケットに大きく影響を与えました。当初はトランプ大統領がグリーンランドの領有に反対する欧州8カ国に対して、2/1から10%の追加関税を課すと発表したことから大幅下落を余儀なくされる場面がありましたが、その後に関税見送りを明らかにしたことを背景に戻りを強める展開となりました。NY金・銀先物価格が史上最高値を更新したほか、半導体のSOX指数も史上最高値圏で推移しています。VIX指数は16.09と20を引き続き下回り、ボラティリティは落ち着いています。週間ベースではS&P500指数などの主要株価3指数ともに続落となりました。S&P500セクター別(11業種)の週間パフォーマンスはエネルギーや素材、コミュニケーション・サービスなどが上げて、金融や不動産などが下げました。個別株では、マイクロン テクノロジー(MU)やニューモント(NEM)、エクソン モービル(XOM)などが史上最高値圏で推移しています。このほか、ハリバートン(HAL)やブンゲ(BG)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は67%です。年初来のファクターリターンではモメンタムや流動性、EPS修正がアウトパフォームしています。
個別株ではマイクロン テクノロジー(MU)はアナリストのカバレッジ開始を好感して、株価は上昇しました。サンディスク(SNDK)はアナリストが目標株価を大きく引き上げたことを好感して、大幅上昇しました。一方、ネットフリックス(NFLX)はオリジナル作品の牽引で10-12月期の売上高とEPSが市場予想を上回ったものの、1-3月期のEPS見通しが市場予想を下回ったほか、全額現金による高額なワーナー ブラザース ディスカバリー買収計画を引き続き材料視して下落となりました。インテル(INTC)は供給不足の影響などを背景に1-3月期見通しが市場予想を下回り、急落しました。クラフト ハインツ(KHC)はバークシャー ハサウェイが持ち株を売却する事が分かり、大幅安となりました。なお、S&P500指数採用銘柄で63社が決算発表済みで、EPSが市場予想を上回るポジティブサプライズ比率は約8割とヒストリカルにみても堅調です。今週はマイクロソフト(MSFT)やメタ プラットフォームズ A(META)、アップル(AAPL)、テスラ(TSLA)など主力企業が決算発表を予定しています。
今週の見通しと注目セクター・テーマ
今週の米国株はFOMCとマイクロソフトやメタ プラットフォームズ Aなど主力企業の決算発表がポイントになると思われます。FOMCは市場予想で政策金利の据え置きが見込まれていて、サプライズとなる可能性は小さいものの、FOMC後に予定されているパウエルFRB議長の会見で雇用やインフレ、政策金利の方向性に関する発言内容が注目されそうです。なお、トランプ大統領が新しいFRB議長を近く発表すると明らかにしており、その人選も注目されそうです。マーケットの利下げ観測に影響を与える可能性があります。これまでの決算発表(利益、S&P500採用銘柄)はポジティブサプライズ比率が高く、主力企業がその流れをサポートできるかどうか注視されます。設備投資計画やAIによる収益化の進展度合いがマーケットの注目を集めそうです。特にメタ プラットフォームズ Aは前回決算発表で積極的な設備投資計画がネガティブ材料視されて、軟調な株価推移が続いており、ターニングポイントになるかどうか注視されます。このほか、日米協調介入の可能性が高まっており、為替動向もマーケットに影響を与える可能性があります。
注目セクター・テーマとしては下記を考えています。
半導体関連:メモリー(DRAMやNANDフラッシュ)大手の韓国サムスン電子の10-12月期暫定決算はメモリー価格上昇を背景に営業利益が前年比3倍となり好調でした。特に大手3社による寡占状態のDRAM分野では、需給ひっ迫が当面続く見通しで業績面は強含みが見込まれます。SOX指数は史上最高値圏で推移しており、関連銘柄は注目されやすいと考えられます。マイクロン テクノロジー(MU)、サンディスク(SNDK)、ラムリサーチ(LRCX)、ヴァンエック 半導体 ETF(SMH)
宇宙関連:今年はNASA(米航空宇宙局)による有人月探査が予定されているほか、株式市場ではスペースXの大型IPO観測があり、宇宙関連がマーケットで注目されやすいと思われます。S&P500航空宇宙・防衛株指数は年初来でおよそ8%上昇しており、S&P500指数を大きくアウトパフォームしています。ロケット ラボ コーポレーション(RKLB)、インテュイティヴ マシーンズ A(LUNR)、AST スペースモバイル(ASTS)、iシェアーズ 米国航空宇宙&防衛 ETF(ITA)
金関連:パウエルFRB議長が刑事捜査の対象になっていることが分かり、FRBの独立性への懸念が主じつつあります。NY金先物価格(4月限、1/23)はおよそ5,000ドルと史上最高値圏で推移しています。このほか、地政学リスクやETF及び中央銀行需要が金価格をサポートすると思われます。ニューモント(NEM)、バリック マイニング(B)、SPDR ゴールド シェア(GLD)、SPDRゴールド ミニシェアーズ トラスト(GLDM)
重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
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| 著者プロフィール 齊木 良 (さいき りょう) シニア・マーケットアナリスト(米国株担当) (日本証券アナリスト協会 認定アナリスト) 名古屋大学経済学部卒業。東海東京証券において主に外国株プロモーション、外国株トレーディングに従事。機関投資家向けの日本株トレーディングにも携わる。米国の証券会社へのトレーニー、コロンビア大学ビジネススクール客員研究員等を経て2022年4月よりSBI証券投資情報部に所属。ファンダメンタルズとトレーディングの両面から独自の視点で米国株を分析する。初心者向けやETFなど幅広いコンテンツも作成している。各種メディアでマーケットや個別銘柄に関するコメントも行う。毎週3Km泳ぐことをルーティンとしているほか、プロ野球やバレーボール等のスポーツ観戦のため野球場やドーム、アリーナによく通っている。 |
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