
(画像=SBI証券)
この記事は2025年2月6日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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反発。大型テック株の一角は軟調。円は対ドルで一時152円付近まで上昇
ダウ、ナスダックは反発。経済指標が弱含み、FRBによる年内利下げ再開観測が再浮上。金利低下が株式市場の追い風となった。一方、アルファベット(GOOGL)など大型テック株の一角が決算発表を受け売られたことが、相場全体の重しとなった。
セクター別では、幅広いセクターで買いが広がる中、金利低下が好感され不動産が高い。一方、アルファベット(GOOGL)が下落した影響で、コミュニケーションサービスは下落率トップに。
1月ISM非製造業総合景況指数は52.8と、予想と前回値の54をいずれも下振れた。新規受注は7カ月ぶりの低水準となり、米経済の主力であるサービス業の勢いのやや減速を示唆。
債券利回りは、低下(価格は上昇)。経済指標が弱含み、FRBによる年内利下げ再開見通しが広がった。
ドル指数は下落。対円では一時、1ドル152円付近と2カ月ぶりの水準まで下落。昨年12月の日本の名目賃金が28年ぶりの高水準となり、日銀への利上げ見通しが強まった。
原油価格は続落し、年初来安値を更新。トランプ大統領の新たな発言等に、身構えるような状況が続いている。地政学リスクが悪化する以外で価格上昇要因がないと指摘する声も市場から聞こえる。
個別株では、アルファベット A(GOOGL)が7%超の大幅安。前日引け後に発表された10-12月期のクラウド事業の売上伸長率が前年同期比30%増と7-9月期の同35%増から低下、市場予想の同32%増を下回った。AI構築に向けた2025年の設備投資額は約750億ドルと予想を上振れ、利益率の低下懸念が広がった。一方、大規模な設備投資による恩恵期待で、グーグル向けカスタム半導体を手掛けるブロードコム(AVGO)は+4.3%と買われた。
アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)は-6.3%。前日引け後に行われた10-12月期決算発表では、売上・EPSとも市場予想を上回り、1-3月期の売上ガイダンスも市場予想を上回ったが、データセンター部門の売上が市場予想を下回ったことが嫌気された。
(以下、引け後の決算発表、時間外取引の株価は日本時間6日(木)午前8時半時点)
英半導体設計のアーム(ARM)の10-12月期売上高・EPSはいずれも市場予想を上振れたが、1-3月期の売上高見通しが予想の範囲となり、時間外で株価は-6.8%。
【2月6日(木)の米国市場】
■主な経済指標・イベント
チャレンジャー人員削減数(1月)
新規失業保険申請件数(2月1日に終わる週)
FRBのウォラー理事が講演
■主な企業決算の発表
寄り前:イーライリリィ(LLY)、ハネウェル・インターナショナル(HON)、フィリップ・モリス(PM)
引け後:アマゾン(AMZN)、フォーティネット(FTNT)、ピンタレスト(PINS)
~見通し~
引け後にアマゾン(AMZN)の決算発表、翌日に1月雇用統計の発表を控え、テック株を中心に様子見ムードが広がるだろう。一方、決算内容による選別は続くと予想され、相場を押し上げる材料として期待される。
SBI証券 投資情報部 栗本奈緒実
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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