経済・ビジネス情報

Daily米株速報 2025/3/5

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年3月5日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定
終値

(画像=SBI証券)

下落。トランプ関税発動で貿易戦争への懸念広がる

3指数揃って下落。米国がカナダとメキシコの輸入品に対し関税を発動し、中国の輸入品に対しては関税の引き上げを実施。貿易戦争による世界的な景気見通し悪化懸念が広がった。

セクター別では、広く売りが広がる中、景気見通しの悪化を受け、金融の下落率がトップに。情報技術のみ、わずかに上昇。

関税発動による景気見通し悪化により、FRBによる年内利下げ再開観測が強まり、序盤の債券利回りは低下。しかしその後、ドイツで次期連立政権の樹立を目指す政党が、5000億ユーロ(約80兆円)規模の特別インフラ基金を設立と借り入れ規制の見直しを合意したとの報道を受けてドイツ国債が下落。米国債も連れ安となり、債券利回りは上昇した。またこれを受け、ユーロは上昇。ドルは下落。

原油価格は3日続落。貿易摩擦による景気見通し悪化懸念や、OPECとOPECプラスが4月から生産引き上げ開始すると報じられたことが前日に続き材料視された。

個別株では、通期会社見通しが軟調となった小売企業が売られた。
ディスカウントストア大手のターゲット(TGT)が-3.0%。決算発表で示された通期の既存店売上高見通しが、市場予想を下振れた。
家電量販店大手のベストバイ(BBY)が13%超の大幅安。決算発表で示された通期の1株利益見通しが、市場予想を下振れた。

【3月5日(水)の米国市場】
■主な経済指標・イベント
米ADP雇用統計(2月)
米製造業受注(1月)
米ISM非製造業景気指数(2月)
地区連銀経済報告(ベージュブック)

■主な企業決算の発表 
なし

~見通し~
トランプ米政権による関税政策が発動され、貿易摩擦激化による景気見通し悪化が引き続き重しとなるだろう。加えて、小売企業の通期ガイダンスが軟調となったことも景気見通し悪化に拍車をかけた。

★米関税政策に対する各国の対抗措置★

中国:トランプ関税への報復措置として、綿花や鶏肉を含む米農産物に最大15%の関税を賦課することを決定。

カナダ:1,070億ドル相当の米国産品に段階的課税を実施すると発表。第1弾として米国からの輸入品約300億カナダ・ドル(約3兆860億円)相当に対する25%の関税で、米国の課税と同時に発動。第2弾は同率で、3週間以内に1,250億カナダ・ドルの製品に課される予定。リストには自動車やトラック、鉄鋼、アルミニウムなどが含まれる。トルドー首相は「トランプ氏はカナダの経済破壊と併合を望んでいる」と非難。オンタリオ州は米国の3州向け電力に25%の関税を賦課するとWSJが報道。

メキシコ:シェインバウム大統領は、対抗措置の詳細を9日に発表すると記者会見で明らかにした。「米決定を断固非難」と言及。トランプ氏とは6日に直接電話で協議を行う見通し。

SBI証券  投資情報部 栗本奈緒実

主要株価指数

主要株価指数

(画像=SBI証券)

債券・商品市況

債券・商品市況

(画像=SBI証券)

主要通貨

主要通貨

(画像=SBI証券)

S&P500日中足チャート

S&P500日中足チャート

(画像=SBI証券)

ナスダック日中足チャート

ナスダック日中足チャート

(画像=SBI証券)

S&P500セクター別

S&P500セクター別

(画像=SBI証券)

S&P100種騰落率ランキング

S&P100種騰落率ランキング

(画像=SBI証券)

その他主要銘柄

その他主要銘柄

(画像=SBI証券)

※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

⚠免責事項・注意事項
・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても株式会社ファーストパートナーズ及び株式会社SBI証券(情報発信元を含む)は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
重要な開示事項(利益相反関係等)について
投資情報の免責事項

【手数料等及びリスク情報について】
SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

SBI証券

2024年7月時点でグループ全体の口座開設数1300万を突破した、国内口座開設数NO.1の国内最大手ネット証券会社。「ゼロ革命」と銘打った格安の手数料、お得なポイント制度、豊富な商品ラインナップを武器に2025年のオリコン顧客満足度ネット証券1位を獲得。