
(画像=SBI証券)
この記事は2025年3月12日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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トランプ関税の不透明感が続くなか、売り圧力が継続。
3月11日(火)の米国株式市場は、トランプ関税の不透明感が継続するなかで株式の売り圧力は収まらず、主要3指数とも下落した。カナダのオンタリオ州フォード首相が米国向け電力に25%の追加料金を徴収したことに対して、トランプ大統領はカナダの鉄鋼・アルミニウムに対する関税を25%でなく50%にするとSNSに投稿した。その後、フォード首相はラトニック米商務長官と会談して追加料金は中止するとして、トランプ大統領も50%への引き上げを取り下げる可能性があるとした。
S&P500は一時前日比1.5%下落して、高値からの下落率が調整局面入りの目安とされる10%を超える場面があった。前日に15%下落したテスラ(TSLA)はトランプ大統領がテスラ車への支持を示して3.8%の反発。ダウ平均はベライゾン コミュニケーションズ(VZ)、ウォルト ディズニー(DIS)などの下落が足を引っ張った。
この日、ゴールドマンサックスは2025年のGDP成長率見通しを前年比1.7%に引き下げ、モルガンスタンレーが同1.5%に引き下げた動きに追随、ここ数週間米証券各社の成長率見通しの引き下げが目立っている。
経済指標では、1月求人数が774万人と、12月の751万人から改善し、市場予想の760万人を上回って、景気への懸念を和らげた。
債券利回りは上昇、世界市場でリスク回避のセンチメントが和らいだことを受けた。ドル指数は下落、ドル円は147円台後半に上昇した。原油価格は反発、金価格も3日ぶりに反発した。
デルタ エアーラインズ(DAL)は、前日引け後に1-3月期の売上見通しを、マクロ経済の不透明を理由に前年比7~8%増から同3~4%増に引き下げて-7.3%。アメリカン エアラインズ グループ(AAL)も景気減速を理由に業績見通しを引き下げて-8.3%。一方、サウスウエスト エアラインズ(LUV)も業績見通しを下方修正したが、受託荷物への課金を開始することが好感されて+8.4%。
【3月12日(水)の米国市場】
主な経済イベント:鉄鋼・アルミニウムの関税発動予定、米消費者物価指数(2月)
米10年国債入札
主な企業決算の発表:(引け後)アドビ(ADBE)
~見通し~
2月消費者物価指数は、総合指数が前年比+2.9%の予想(前月は同+3.0%)、コア指数が前年比+3.2%の予想(前月は同+3.3%)と、インフレの沈静を示す見通し。予想通りならFRBによる利下げ余地を広げ、ポジティブな反応が期待できよう。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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