
(画像=SBI証券)
この記事は2025年3月17日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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3指数反発。消費者心理は落ち込みを示唆するも、押し目買い入る
主要3指数揃って上昇。足元の大幅安を受け、押し目買いが入った。トランプ大統領の関税政策に関する新たな発言がなく、一時的に市場に安心感が広がった。また、上院の民主党トップが「つなぎ予算案」に賛成する意向を明らかにし、政府閉鎖回避の道筋が見えたこともリスクオンムードを後押ししたとみられる。一方、経済指標は消費者心理の落ち込みを示したが、株価下落にはならなかった。
3月ミシガン大学消費者態度指数(速報値)は、57.9(予想63、前回値64.7)と予想を大きく下回り、消費者心理の落ち込みを示唆。さらに、1年先の期待インフレ率は4.9%(予想4.3%、前回値4.3%)と大幅上昇。トランプ関税により、景気悪化とインフレが進むとの懸念が広がったもよう。
セクター別では、全面高となる中、主力テック株の上昇を受け情報技術の上昇率が大きかった。反面、ディフェンシブのヘルスケアや生活必需品の上昇率は他セクターより小さく留まった。
債券利回りは上昇(価格は下落)。リスクオンムードが広がり株式市場に買い戻しが入ったことや、ドイツ国債の下落などが影響を及ぼした。
ドルは対円で上昇。市場に安心感が広がり、安全通貨として足元で選好されていた円が売られた。
原油価格は上昇。ロシアとウクライナの停戦交渉に進展がみらなかった上、トランプ政権がロシアに対する制裁を強化しなかったことなどが材料視された。
金価格は反落。しかし依然として地政学リスクやトランプ関税による景気先行き懸念が意識され、取引時間中に一時1オンス3,000ドル超となり最高値を更新。
個別株では、EV大手テスラ(TSLA)が+3.9%。主力のSUV「モデルY」の廉価版を中国工場で生産し、2026年の量産化を目指していると報じられた。中国EV市場では、価格競争激化による同社製品のシェア縮小が懸念されている。
【3月17日(月)の米国市場】
■主な経済指標・イベント
OECD中間経済見通し
エヌビディア開発者会議「GTC2025」(-21日まで)
中国鉱工業生産・小売売上高(2月)
米小売売上高(2月)
NY連銀製造業景気指数(3月)
NAHB住宅市場指数(3月)
■主な企業決算の発表
なし
~見通し~
週内に金融政策決定会合を控え、身動きが取りづらい展開が予想される。政策金利に対する市場予想は、利下げ見送りが主流。トランプ関税をうけ、四半期ごとに発表されるFOMCメンバーの政策金利予想の動向に注目が集まる。
SBI証券 投資情報部 栗本奈緒実
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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