(画像=SBI証券)

この記事は2025年3月24日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版)：Daily米株速報 毎営業日午前更新予定

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ほぼ横ばい。トランプ大統領の相互関税に関する発言を受け、懸念がやや後退

ダウとS&P500、ほぼ横ばい。テスラ(TSLA)など一部大型テック株が上昇をけん引し、ナスダックは小幅高。

売り先行となる場面もあったが、トランプ大統領の発言で貿易摩擦激化による懸念がやや後退。4/2(水)に導入予定意向を示す相互関税に関し、トランプ大統領は「相互的だが、柔軟性がある」との認識を示し、全面的な相互関税適用ではなく、一部地域や国の適用が除外されるとの見方が広がった。

セクター別では、景気敏感の不動産や素材の下落率が目立った。一方、一部の大型テック株が上昇を主導し、コミュニケーションサービスが上昇率トップに。

債券利回りは、10年債利回りは上昇したが、政策金利の動向を反映しやすい2年債利回りは前日に続き低下。貿易摩擦激化によるインフレ高進への懸念が広がっている一方、インフレ指標にはっきりとは反映されておらず、様子見姿勢が広がっている。

安全資産への逃避が続き、ドルは対円や対ユーロで上昇。20日(木)に最高値を更新した金は、利益確定の売りが広がり反落。

原油価格は小幅続伸。見極めムードが続いたが、OPECプラスが4月から供給拡大を予定しており、需要への懸念が上値を抑制。

個別株では、ボーイング(BA)が-3.1%。米政権が次世代戦闘機「Ｆ47」の契約締結を決定したと発表。なお同プログラムは、数十億ドル規模に上るとされている。

前日引け後に決算発表を行ったナイキ(NKE)が-5.5%。前年同期比で4四半期連続での減収となったが、減収幅は市場予想を上振れた。中国とメキシコからの輸入品に対する米関税などが要因の一部として、３-5月期の粗利益率は前年同期から悪化を見込んでいる。

【3月24日(月)の米国市場】
■主な経済指標・イベント
auじぶん銀行日本製造業PMI（3月）
HCOBユーロ圏製造業PMI（3月）
S&Pグローバル総合・非製造業・製造業PMI（3月）
シカゴ連銀全米活動指数（2月）

■主な企業決算の発表　
なし

～見通し～
3月S&Pグローバル総合・非製造業・製造業PMIが発表予定。前回は新規受注指数や雇用指数が鈍化し、米関税政策による景気見通し悪化懸念が広がった。また、トランプ大統領の関税に関する発言に対して、引き続き神経質な展開が予想される。
SBI証券　 投資情報部　栗本奈緒実

主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500ｾｸﾀｰ別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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