
(画像=SBI証券)
この記事は2025年5月28日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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対EU追加関税延期、消費者信頼感改善で大幅反発
5月27日(火)の米国株式市場は、トランプ大統領が25日(日)にEUへ課す追加関税の発動を6月1日(日)から7月9日(水)に遅らせ、その間に意欲的に交渉するとしたことに加え、27日(火)発表の5月コンファレンスボード消費者信頼感指数が98へ前月の85.7から大幅改善となって先行きの個人消費に対する懸念が後退したことから、主要3指数も大幅な反発となった。
また、日本の財務省が2025年度の国債発行計画の年限構成を再検討する、との報道が伝わって世界的に債券利回りが低下、米国の長期債利回りが低下したことも株式に追い風となった。
セクター別には、全11セクターが上昇、大手テクノロジー株の寄与が大きい一般消費財・サービス、情報技術、コミュニケーションサービスが2%を超えて上昇した。
経済指標では、4月耐久財受注が前月比-6.3%となった。前月が同+7.6%だった反動で、市場予想の-7.8%を上回った。一方、基調を示すとして市場が重視する輸送機器を除く非国防資本財は前月比-1.3%と市場予想の同-0.2%を下回った。3月のS&Pケースシラー住宅価格指数は前年比+4.1%で前月および市場予想の同+4.5%を下回り、住宅価格の上昇鈍化を示した。
債券利回りは長期の年限で低下した。日本の財務省が国債発行を減らす可能性があるとの見方から、世界的な政府債務増を巡る懸念が一部和らいだ。ドル指数は上昇。米消費者信頼感指数の上昇を受け、買いが広がった。ドル円は144円台前半に1円以上上昇した。
原油価格は「OPECプラス」の追加増産観測などを背景に需給緩和懸念が強まり、反落した。金価格は金融市場のリスクオンへの転換を受けて2%近い反落。
個別株では、テスラ(TSLA)の4月欧州販売台数は前年比49%減で4ヵ月連続のマイナスとなったことが報じられたが、マスクCEOが同社へのコミットメントを強めるとのコメントが好感されて株価は+6.9%。
セールスフォース(CRM)がクラウドデータ管理会社インフォマティカ(INFA)を80億ドルで買収すると発表して、前者は+1.5%、後者は+6.0%。この買収によってセールスフォースは自律型AIの競争力を高めることができるとみられている。
28日(水)引け後に決算発表を控えるエヌビディア(NVDA)は+3.2%。
引け後に2-4月期決算を発表したアイデンティティ管理のオクタ A(OKTA)は、5-7月期の残存履行義務が市場予想を下回ったことから、時間外取引で-12%。
【5月28日(水)の米国市場】
主な経済イベント:FOMC議事要旨(5月6日、7日開催分)、5年国債入札
主な企業決算の発表:(引け後)エヌビディア(NVDA)、セールスフォース(CRM)
~見通し~
引け後に2-4月期決算を発表するエヌビディアに市場の注目が高まっている。エヌビディア向け生産が伸びをけん引しているとみられる台湾セミコンダクターの月次売上は、2月前年比+43%、3月同+47%、4月+48%と好調を維持している。新型AI半導体「Blackwell」がフル生産に到達する中で需要は想定以上とみられ、実績・ガイダンスとも良好と期待される。一方、対中輸出規制の影響に関するアップデートが注目されている。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング


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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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