(画像=SBI証券)

この記事は2025年5月29日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版)：Daily米株速報 毎営業日午前更新予定

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エヌビディア決算を控え様子見、引け後関税差し止めの報道で先物急騰

5月28日（水）の米国株式市場では、主要3指数は下落。28日の取引終了後にエヌビディアが2025年2～4月期決算を発表するのを控えて持ち高調整の売りが主力株に出たことに加え、米連邦準備理事会（FRB）の利下げが目先は見込みにくいとの観測も株価の重荷だった。

経済指標では、10時に発表された5月のリッチモンド連銀製造業景況指数は前回から改善し、市場予想と一致した。午後2時に公表された米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨（6〜7日開催分）によると、参加者らは「経済見通しを巡る不確実性はさらに高まっている」との見解で一致した。金融政策の判断にあたっては、トランプ米大統領による関税政策の影響が明らかになるまでは「注意深く取り組むのが適切だ」とした。

セクター別では、全11業種が下落。公益事業と素材が特に安い。

個別株では、寄り前に決算を発表した百貨店のメーシーズ(M)は第1四半期の実績が市場予想を上回ったものの、25年通期のガイダンスを引き下げ、0.5％下落。スポーツ用品のディックス・スポーティング グッズ A(DKS)は予想を上回る決算と通期ガイダンスの据え置きを発表し、1.7％上昇。半導体設計ソフトのケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)が-10.7%、シノプシス(SNPS)が-9.6%。フィナンシャル・タイムズは28日午後、トランプ政権が半導体設計ソフトを手掛ける企業に対して中国への販売を停止するよう伝えたと報じた。前日の引け後に、予想を下回る残存履行義務（RPO）ガイダンスを発表したオクタ A(OKTA)が16.2%急落。引け後に、中国への規制の影響にもかかわらず、強気な売上高ガイダンスを示したエヌビディア(NVDA)が時間外で上昇。同じ引け後に、市場予想を上回る決算とガイダンスを発表したセールスフォース(CRM)も時間外で上昇。一方、通期の1株利益ガイダンスを下方修正したHP・インク(HPQ)が時間外で大幅下落。

原油先物は反発。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の7月物は前日比0.95ドル（1.6%）高の1バレル61.84ドルで取引を終えた。ニューヨーク金先物は小幅に下落。ニューヨーク商品取引所（COMEX）でこの日から取引の中心となった8月物は前日比5.9ドル（0.2%）安の1トロイオンス3,322.4ドルで取引を終えた。

米10年物国債利回りは前日比0.04%高い（価格は安い）4.48%で終えた。ドル指数は続伸、28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比50銭円安・ドル高の1ドル=144円80〜90銭で取引を終えた。

追記：引け後、米連邦裁判所はトランプ大統領の「解放の日」関税を差し止めたと報じられ、時間外で米株価指数先物が急騰。

【5月29日(木)の米国市場】

主な経済指標・イベント：
⽶リッチモンド連銀総裁、座談会に参加
⽶シカゴ連銀総裁、質疑応答
⽶クーグラーFRB理事、イベント冒頭のあいさつ
⽶サンフランシスコ連銀総裁、座談会に参加
⽶ダラス連銀総裁、イベント冒頭のあいさつ
⽶新規失業保険申請件数(5⽉24⽇終了週)
⽶GDP(1Q、改定値)
⽶中古住宅販売成約指数(4⽉)

主な企業決算の発表：
コストコ・ホールセール(COST)　引け後
デル・テクノロジーズ C(DELL)　引け後
マーベルテクノロジーグループ(MRVL)　引け後
Zスケーラー(ZS)　引け後
リ・オート ADR(LI)　寄り前
アルタ ビューティ(ULTA)　引け後
ホーメル・フーズ(HRL)　寄り前
ギャップ(GAP)　引け後

～見通し～
エヌビディア決算が無事通過し、さらに、時間外で関税の差し止めの報道、もう一段盛り上がるようだ。
SBI証券　 投資情報部　潘　碩朋

主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500ｾｸﾀｰ別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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