経済・ビジネス情報

Daily米株速報 2025/5/30

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年5月30日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定

(画像=SBI証券)

一時盛り上がっても上値重い、関税を巡る不透明感が残る

5月29日(木)の米国株式市場では、主要3指数は反発。28日の取引終了後に2025年2~4月期決算を発表したエヌビディア(NVDA)が上昇し、主力ハイテク株にも買いが入り、高く寄り付いた後失速。米裁判所が28日にトランプ政権が導入した関税の一部差し止めを命じ、一時好感されたが、29日午後には連邦巡回控訴裁判所が28日の米国際貿易裁判所の差し止め命令を一時停止する判断を下したことを受け、関税政策を巡る不透明感が残り、上値は重かった。また、トランプ大統領はパウエル⽶連邦準備制度理事会(FRB)議⻑に対して改めて利下げを要求した。

経済指標では、朝8時半に発表された週間の米新規失業保険申請件数は24万件と前の週から増加し、市場予想を上回った。継続受給者数も市場予想に反して増加した。同時刻に発表された2025年1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)の改定値は0.2%減と速報値の0.3%減から小幅上方修正されたが、個人消費が1.2%増と速報値の1.8%増から下方修正され、米経済の大半を占める個人消費が弱含んでいることが示された。

セクター別では、10業種が上昇。不動産とヘルスケアが高く、コミュニケーションサービスのみが安い。

個別株では、上述のエヌビディア(NVDA)は予想を上回る決算と堅調なAI需要を示し、3.3%上昇。テスラ(TSLA)はCEOのイーロン・マスク氏がトランプ政権での役職を退き、会社経営に専念することが好感され、0.4%上昇。通期の1株利益ガイダンスを下方修正したHP・インク(HPQ)が8.3%下落。セールスフォース(CRM)が市場予想を上回る決算とガイダンスを発表したにもかかわらず、3.3%下落。引け後、通期の1株利益ガイダンスを上方修正したデル・テクノロジーズ(DELL)が時間外で上昇。一方、市場予想を上回る決算とガイダンスを発表したマーベルテクノロジーグループ(MRVL)が時間外で下落した。

原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物は前日比0.9ドル(1.5%)安の1バレル60.94ドルで取引を終えた。ニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前日比21.5ドル(0.6%)高の1トロイオンス3,343.9ドルで取引を終えた。

米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は高い)4.42%で終えた。ドル指数は反落、29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、前日比70銭円高・ドル安の1ドル=144円10〜20銭で取引を終えた。

【5月30日(金)の米国市場】

主な経済指標・イベント:
⽶シカゴ連銀総裁、インタビュー番組に出演
⽶卸売在庫(4⽉)
⽶個⼈所得・⽀出(4⽉)
⽶個⼈消費⽀出(PCE)価格指数(4⽉)
⽶前渡し商品貿易収⽀(4⽉)
⽶ミシガン⼤学消費者マインド指数(5⽉、確報値)

主な企業決算の発表:
なし

~見通し~
関税を巡る不透明感や財政問題が残っている中、市場は短期の過熱感に警戒し始めたようだ。
SBI証券  投資情報部 潘 碩朋

主要株価指数

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(画像=SBI証券)

債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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(画像=SBI証券)

その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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