経済・ビジネス情報

Daily米株速報 2025/6/3

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年6月3日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定
終値

(画像=SBI証券)

一時の下げから反転、貿易交渉の進展期待が支え

6月2日(月)の米国株式市場では、主要3指数は上昇。トランプ米政権の貿易政策を巡る不透明感は根強く、一時大きく下げる場面もあったが、ハイテク株の一角に買いが入ったほか、貿易交渉の進展期待が投資家心理の支えとなった。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は週内にも電話会談を行う可能性があると、米政府高官が匿名を条件に明らかにした。また、ロイター通信によれば、米国は貿易相手国に対し、関税に関する最善案を4日までに提示するよう要請している。一方、トランプ氏は5月30日、鉄鋼・アルミニウム製品の関税を引き上げる考えを明らかにした。これに対し、欧州連合(EU)は報復措置を取ることを示唆した。ほか、この日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が会議に出席したが、政策金利の見通しについては発言しなかった。

経済指標では、朝10時に発表された5月のISM製造業景況感指数は48.5と前月の48.7から低下し、市場予想の49.5を下回った。好不況の分かれ目である50割れが続いた。個別項目では、「輸入」や「在庫」の落ち込みが目立った。

セクター別では、10業種が上昇。エネルギーと情報技術が高く、資本財・サービスのみが安い。

個別株では、AIを使用して広告制作を完全に自動化する計画を立てていると報じられたメタ プラットフォームズ A(META)が+3.6%。デジタルインフラのアプライド デジタル(APLD)が48.5%急騰。エヌビディア(NVDA)が出資し、AI向けクラウドサービスを手掛けるコアウィーブ(CRWV)と提携し、米・ノースダコタ州で250メガワット規模のAIデータセンターを賃貸運営すると発表した。コアウィーブ(CRWV)が+8.0%。トランプ氏が鉄鋼・アルミニウム製品の関税を引き上げる考えを受け、米鉄鋼メーカーが軒並み上昇。クリーヴランド クリフス(CLF)が23.6%急騰、ニューコア(NUE)が+10.1%、スチールダイナミクス(STLD)が+10.3%。一方、自動車メーカーのフォード モーター(F)が-3.9%、ゼネラル モーターズ(GM)が-3.9%。また、5月のフランスでの新車登録台数は前年比67%減となったテスラ(TSLA)が-1.1%。

原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物は前週末比1.73ドル(2.8%)高の1バレル62.52ドルで取引を終えた。カナダの大規模な山火事の影響で同国からの原油供給が滞るとの観測が広がった。また、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟のロシアなどで構成する「OPECプラス」が増産ペース加速を決めなかったことも買いを誘った。ニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前週末比81.8ドル(2.5%)高の1トロイオンス3,397.2ドルで取引を終えた。

米10年物国債利回りは前週末比0.04%高い(価格は安い)4.44%で終えた。ドル指数は続落、2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前週末比1円35銭円高・ドル安の1ドル=142円65〜75銭で取引を終えた。

【6月3日(火)の米国市場】

主な経済指標・イベント:
米シカゴ連銀総裁、質疑応答
米ダラス連銀総裁、イベントで冒頭あいさつ
米製造業受注(4月)
米JOLTs求人件数(4月)

主な企業決算の発表:
クラウド ストライク ホールディングス A(CRWD) 引け後
ヒューレット パッカード エンタープライズ(HPE) 引け後
ダラー ジェネラル(DG) 寄り前
蔚来汽車(ニオ) Inc ADR(NIO) 寄り前
アサナ A(ASAN) 引け後

~見通し~
6月4日の鉄鋼・アルミ関税の引き上げが実際に発動されるかや主要国との貿易交渉の進展によって、相場全体はまた激しく変動する可能性がある。
SBI証券  投資情報部 潘 碩朋

主要株価指数

主要株価指数

(画像=SBI証券)

債券・商品市況

債券・商品市況

(画像=SBI証券)

主要通貨

主要通貨

(画像=SBI証券)

S&P500日中足チャート

S&P500日中足チャート

(画像=SBI証券)

ナスダック日中足チャート

ナスダック日中足チャート

(画像=SBI証券)

S&P500セクター別

S&P500セクター別

(画像=SBI証券)

S&P100種騰落率ランキング

S&P100種騰落率ランキング

(画像=SBI証券)

その他主要銘柄

その他主要銘柄

(画像=SBI証券)

※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

⚠免責事項・注意事項
・レポートおよびコラムの配信は、状況により遅延や中止、または中断させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。

・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても株式会社ファーストパートナーズ及び株式会社SBI証券(情報発信元を含む)は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
重要な開示事項(利益相反関係等)について
投資情報の免責事項

【手数料等及びリスク情報について】
SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

SBI証券

2024年7月時点でグループ全体の口座開設数1300万を突破した、国内口座開設数NO.1の国内最大手ネット証券会社。「ゼロ革命」と銘打った格安の手数料、お得なポイント制度、豊富な商品ラインナップを武器に2025年のオリコン顧客満足度ネット証券1位を獲得。

資産・不動産・M&Aまで対応

無料個別相談

最新トレンド情報を会員限定で発信

無料メルマガ登録