
(画像=SBI証券)
この記事は2025年9月4日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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訴訟結果を受けてアルファベットが急騰、アップルも上昇
9月3日(水)の米国株式市場は、アルファベット A(GOOGL)が反トラスト法の訴訟で事業分割を回避できたことが好感されて急騰、また、同訴訟に絡んでアルファベットからの支払い継続が認められたアップル(AAPL)も上昇して、ナスダック指数は1%以上上昇した。一方、弱い7月求人数を受けてダウ平均は一時300ドルを超える下落となったが、引けにかけて急速に下げ幅を縮めた。セクター別には、コミュニケーションサービス、情報技術が上昇、エネルギー、素材、資本財・サービスなどが下落した。
経済指標では、7月求人件数が718万件と前月の736万件から低下、市場予想の740万件を大きく下回った。7月耐久財受注は前月比-1.3%で市場予想の同-1.4%を上回り、輸送用機器を除く値は前月比+0.6%で市場予想に一致した。
地区連銀経済報告(ベージュブック)では、個人消費は横ばいないし減少、物価は全ての地区で上昇、「12連銀地区の大半において、経済活動は前回報告からわずかに変化した、あるいは全く変化がなかった」と経済活動の停滞が報告された。
10年国債利回りは、7月求人件数が予想を下回ったことを受けて4.2%台前半に低下。ドル指数は長期金利の低下を受けて小幅に下落、ドル円も148円台前半で小幅に下落した。原油価格は7日(日)のOPECプラス会合で追加の増産が決まるのではないかとの観測で2%以上下落。金価格は6日続伸して再び史上最高値を更新した。
個別株では、アルファベット A(GOOGL)が+9.2%。米司法省が起こした反トラスト法の訴訟で、ワシントンの連邦地裁判事が、グーグルは検索データの一部を競合他社と共有しなければならないが、ウェブブラウザー「クローム」を売却する必要はないとの判断を示した。また、アップルが「サファリ」「Siri」でグーグル検索をデフォルト設定することに対する手数料支払いも許容されてアップル(AAPL)は+3.8%。
メーシーズ(M)は、5-7月期決算が売上・EPSとも市場予想を上回り、通期の業績見通しを引き上げたことを受けて+20.6%。
引け後に5-7月期決算を発表したセールスフォース(CRM)は、実績の売上・EPSは市場予想を上回ったものの、8-10月期の売上ガイダンスが市場予想を下回って時間外取引で下落した。投資家の間では新興のAIベンダーとの競合を懸念する声が聞かれる。
【9月4日(木)の米国市場】
主な経済・企業イベント:
米チャレンジャー人員削減数(8月)、米ADP雇用統計(8月)
米新規失業保険申請件数(8月30日に終わる週)、米貿易統計(7月)
米ISM非製造業景気指数(8月)、NY連銀ウィリアムズ総裁の講演
シカゴ連銀グールズビー総裁がQ&Aセッションに参加
主な企業決算の発表:
(引け後)ブロードコム(AVGO)、ルルレモン アスレティカ(LULU)
~見通し~
3日に発表された低調な求人件数を受けて、4日のADP雇用統計、週末の非農業部門雇用者数への注目が一層高まろう。一方、引け後に決算を発表するブロードコムはカスタムAI半導体の大手で、AI需要に対する市場の見方に大きな影響を与えると見込まれるため、テクノロジー株の物色は様子見となる可能性があろう。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング


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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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