
(画像=SBI証券)
この記事は2025年9月5日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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労働市場減速で利下げ観測、S&P500種は最高値
9月4日(木)の米国株式市場では、主要3指数は上昇。S&P500種指数は1週間ぶりに最高値を更新した。5日の雇用統計発表を前に、労働市場の減速を裏付ける経済指標を受けて利下げ観測が強まり、ともに買いが優勢になった。また、米サービス業の景況感改善も投資家心理の支えとなった。
経済指標では、朝8時15分に発表された8月のADP雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比5.4万人増と、前回から大幅に減少し、市場予想を下回った。8時半に発表された先週の新規失業保険申請件数は23.7万件と、前回から市場予想以上に増加した。一方、継続受給者数は194.0万人と、市場予想に反して前回から減少した。同時刻に発表された7月の貿易収支は前月から市場予想以上の赤字拡大となった。10時に発表された8月のISM非製造業PMIは52.0と、前月から市場予想以上に改善した。
セクター別(全11業種)では、10業種が上昇。一般消費財・サービスとコミュニケーションサービスが高く、公益事業のみが安い。
個別株では、前日引け後に決算発表のセールスフォース(CRM)は第3四半期の売上高見通しが冴えない内容だったことが嫌気され、4.9%下落。同じく前日引け後に決算を発表したAIを活用したアプリ開発を手掛けるフィグマ A(FIG)は市場予想を上回るガイダンスを示したものの、物足りないとの見解から19.9%急落。一方、アマゾン・ドットコム(AMZN)はAI需要に対応するためにデータセンター建設を加速させていると伝わり、4.3%上昇。引け後、ブロードコム(AVGO)は市場予想を上回る決算と経営陣のAI需要に関する強気なコメントが好感され、時間外で上昇した。ルルレモン・アスレティカ(LULU)は市場予想を下回る売上高と通期業績見通しの下方修正を発表し、時間外で急落した。
原油先物相場は続落。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物は前日比0.49ドル(0.8%)安の1バレル63.48ドルで取引を終えた。ニューヨーク金先物相場は7営業日ぶりに反落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は、前日比28.8ドル(0.8%)安の1トロイオンス3,606.7ドルで取引を終えた。
米10年物国債利回りは前日比0.06%ポイント低い(価格は高い)4.16%で引けた。ドル指数は反発、4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=148円45〜55銭で取引を終えた。
【9月5日(金)の米国市場】
主な経済指標・イベント:
★米雇用統計(8月)
主な企業決算の発表:
なし
~見通し~
5日発表の雇用統計が決定的な材料となるが、今週これまでのデータは労働市場の減速を裏付けている。短期的には、利下げの確率を高めるため、こうしたデータを市場は歓迎する可能性がある。ただし、数値があまりに悪化すれば、経済状況への懸念が強まる恐れがあるだろう。
SBI証券 投資情報部 潘 碩朋
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング


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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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