年々、人気と市場規模が拡大し続けているBリーグ。そんな中でも人気チーム”千葉ジェッツ”で活躍する選手たちを迎え、現在のBリーグ、そして未来、キャリアについて千葉ジェッツチームパートナーである株式会社ファーストパートナーズ代表取締役 中尾剛と特別対談を行いました。
Bリーグの変化について

中尾:
リーグ全体の盛り上がりや環境の変化について、どのように感じていますか?
富樫:
年々進化していると感じます。 昨年のワールドカップの影響が今シーズンに大きく現れており、千葉だけでなく地方の試合でも満員の会場でプレーさせていただき、盛り上がりを強く感じています。
中尾:
Bリーグが発展していくために今後必要なことは、どのようなことだと思いますか?
富樫:
僕の中で「アリーナ」の存在が今後大きな影響をもたらすと思っています。 例えば、沖縄アリーナができたことで琉球が強くなりました。 同じバスケットボールをしているのに、アリーナが違うだけで、空気や音が観客に与える影響が大きいと思います。
これから新しいアリーナが次々と建設されることで、さらに別のレベルの雰囲気で試合が観戦できるようになるでしょう。 新アリーナのお披露目会に行ったのですが、船橋アリーナではいつも約4,500人のキャパシティで試合をしていましたが、新アリーナではその倍以上の観客を収容できます。
楽しみな部分もありますが、空席が目立つような試合にはしたくないという危機感も持っています。
中尾:
ご自身の中でターニングポイントとなった出来事は何ですか?
富樫:
まず一つ目は、アメリカの高校に行ったことです。 行きたくても行けない人も多い中で、15歳でアメリカに行こうと決心できたのは、周りに恵まれていたからだと思います。
もう一つは、千葉ジェッツでのキャリアです。 Bリーグが始まる前の1シーズンを千葉でプレーした後、移籍を考えていました。 アメリカから戻ってきた後、千葉での試合出場が少なく、ストレスの多いシーズンでした。 しかし、大野ヘッドコーチが就任することになり、彼と面談し様々な話を聞くことで一緒にやりたいと思い、残留を決めました。
これが今に至るまでの10シーズン目に繋がっています。 大きな決断でしたが、コートで結果を出して証明したいという思いで残った結果、全てが良い方向に進んでいると感じています。多くの選択をしてきましたが、後悔することなくできているので、周りに恵まれていると感じます。
リーグの盛り上がりと環境の変化
中尾:
荒尾選手はBリーグ発足前から選手として活躍されていますが、近年のリーグ全体の盛り上がりや環境の変化について、どのように感じていますか?
荒尾:
僕が入団したのは15年前ですが、その当時はプロリーグはなく、企業チームがほとんどでした。 これが一番大きな変化です。 当時は「プロリーグ目指すぞ」と思って、高校や大学でプレーしていたわけではなかったので、現在のような環境が整っていることは、小さな子供たちにとって非常に良いことだと感じています。
また、Bリーグになってからも年々規模が拡大し、入場者数やアリーナの数が増えていることから、設立7年での急成長には驚かされます。
中尾:
金近選手はいかがですか?
金近:
観客の入り具合なども大きく変わってきており、アリーナや施設もどんどん良くなっていることから、Bリーグが年数を重ねるごとにますます魅力的なリーグになっていると感じます。
実際に入ってみても、これだけ素晴らしい環境でバスケットボールができることに本当に幸せを感じています。 特に千葉ジェッツのファンの方は非常に熱心で、会場全体が一体となって戦っている雰囲気があり、一つでも多くそういったチームが増えれば良いなと思います。
今後もBリーグの魅力がどんどん増していくことを期待しています。
Bリーグの未来を見据えた選手の提言
荒尾:
野球やサッカーでは、海外で活躍する日本人選手が多い印象があります。Bリーグでも特に若い選手には、海外を目指してほしいと思います。
そうすることでメディア露出が増え、スター選手が誕生し、それを見た子供たちがさらに盛り上がっていくのではないかと思います。
金近:
今でもBリーグには多くのファンがついていますが、理想を言えば、NBAのように地元のファンや長年”チーム”を応援してくれるファンが多いことです。
船橋の人々にもっと応援してもらえるようなチーム作りを進め、新アリーナも活用して、演出やゲストを招くなど、様々な角度から楽しんでもらえれば、より固定のファンが増えると思います。
その結果、全体的な売り上げアップにも繋がり、さらにリーグ全体が良くなっていくのではないかと思います。
中尾:
金融面から見ると、リーグが盛り上がることで選手の年俸が増えたり、さらなる投資が呼び込まれたりするため、その状況をどのように作り出すかが重要だと思います。
選手がすべきことは勝ち続けることであり、勝ち続けるチームには投資が集まりやすくなります。
投資が集まれば人も集まり、価値が生まれ、さらに広告費や副次的な収入が増えていきます。日本政府はスポーツ市場規模を2025年
までに15兆円へ拡大することを目指していて、現在十数兆円まで来ました(2020年データで10.8兆円)。
ですが欧米ではスポーツ市場がすでに100兆円規模となっていて、この差は非常に大きいと感じています。
プロキャリアを通じた資産運用の考え
中尾:
プロキャリアを積む中で、お金の価値観が変わったり、資産運用について考えることはありますか?
荒尾:
一番価値観が変わったのは、やはり結婚したタイミングです。
守るものができて、結婚するまでは気にせずお金を使う性格だったのですが、そこで一つ切り替えることができ、まずは貯金を始めました。今は、積み立てなどについても勉強して実践するようになったので、それが大きな違いだと思います。
中尾:
チームメイトと金銭面の話や資産運用について話したり、アドバイスを聞いたりすることはありますか?
金近:
先輩からは資産運用の話も聞くのですが、やはり難しいと感じます。 少しリスクがあるのではないかと感じることもありますが、しっかり勉強した上で取り組めば問題ないと思います。
ただ、どこから情報を得れば良いのかという悩みもあり、他の選手も同じように感じていると思います。
若いうちから取り組んだ方が良いと思うので、できるだけ早く勉強をしたり、話を聞きたいと思っています。
本日の感想と今後の展望
荒尾:
キャリアの終盤に差し掛かっていると思うので、今日アスリートウェルスで結果を見て、率直に少し不安が増えたというのが一番の感想です。 しかし、そこで気づけたことが大切だと思いましたので、今後の参考にしたいと思います。
金近:
自分のお金の流れを完全に把握していないわけではないですが、これからどうなるのかという不安もあります。
まずはバスケットボールを頑張ってしっかりとお金を稼ぐところからですが、その上で若いうちから資産運用を始められれば、将来に大きな差が出ると思います。
ご協力いただけると嬉しいです。
中尾:
弊社はスポーツ業界への支援を金融面から行っており、2年前からさまざまなチームにスポンサーシップを提供しています。
特に千葉ジェッツさんにはさらに支援を強化していきたいと思っています。千葉ジェッツのさらなる活躍と新アリーナの大成功を期待しておりますので、今後ともよろしくお願いします。
本資料は金融とスポーツに関する対談であり、特定の金融商品の購入を推奨するものではございません。 |