「IFAに相談するにはいくらかかるのか」
「IFAに相談する前におおよその費用を知っておきたい」
IFAに相談する前にどの程度費用がかかるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、IFAの費用相場、相談料の有無など、費用に関する疑問を解説します。
IFAを利用することで、他金融機関の営業担当とは違った中立的な立場からのアドバイスや、多種多様な商品の中から意向やニーズに適した商品提案を受けることができます。
この記事で紹介する内容を参考に、IFAの費用や特徴を理解し、納得のいくIFA選びにお役立てください。
1.IFAに相談する際の費用は?
IFAに相談する際にかかる費用として、IFAが提供する資産運用のアドバイスやサポートに対する対価が考えられます。
では、実際にIFAはどのように報酬を得ているのか、IFAが提供する多くのサービスに対して顧客が別途支払う費用があるのか解説していきます。
1-1.IFAの手数料体系は大きく分けて2つ
IFAの手数料体系は、IFA法人、またIFA個人の契約によって異なりますが、主にコミッション型、フィー型に分けられます。日本のIFA法人はコミッション型を採用しているところが多いですが、フィー型を採用する法人も増えてきています。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったIFAを選ぶことが大切です。
体系 | 特徴 | |
---|---|---|
コミッション型 | 顧客が支払った取引手数料の一部がIFAへ還元される費用体系(売買手数料) | 金融商品売買時に顧客が証券会社へ支払う手数料の一部から、報酬として証券会社からIFAに支払われる。(顧客が直接IFAへ手数料を支払うことはない。) |
フィー型 | 顧客の保有資産の残高に応じてIFAの手数料が決められる体系(資産残高連動) | 預かり資産残高に一定の率を乗じた額の口座管理料を顧客が支払い、その一部から証券会社を通して、IFAへの報酬が支払われる(売買時の手数料は無料、もしくはコミッション型に比べて安価に設定されている場合が多い。また売買手数料はIFAの報酬計算対象にならない) |
担当IFAがどのような手数料体系を採用しているのかを事前に把握することは、IFAを選ぶ上で重要な要素の一つですね。
1-2.IFAの費用相場と内訳
IFAへの相談料(投資相談、運用状況報告など)は無料の場合が多いですが、有料としている場合もあるため事前に確認が必要です。
以下に挙げた項目のような資産運用にかかる費用は預かり資産の1%~3%程度を目安にするとよいでしょう。
- 金融商品の購入時手数料
- 継続的な運用管理費用 など
金融商品の購入時手数料は、投資信託の販売手数料や株式の売買手数料などです。また、投資信託の信託報酬(保有期間中にかかる手数料)などの運用管理費用は、預かり資産の0.5%~2%が一般的です。IFAによっては、これらの費用をパッケージ化して提供している場合もあります。
ただし、費用の相場はあくまでも目安です。購入時に売買手数料が発生しない金融商品があったり、取引手法があったり、一方で、一般的な商品に比べて手数料率が高く設定されているものもあります。選択する商品によって変動する場合がある点に注意が必要です。
2.IFAを利用するメリット
IFAを利用することで、他金融機関の営業担当者とは違った中立的な立場からのアドバイスや、多種多様な商品の中から最適な提案を受けることができます。ここでは、IFAに相談するメリットを詳しく紹介します。
2-1.幅広い金融商品の中から最適な商品を選択することができる
IFAに相談することで、幅広い商品の中から公正中立的な視点からより専門的なアドバイスを受けることができます。
・専門的なアドバイスをして欲しい・特定の商品に縛られず、自分に合う提案をしてほしい・中立的な立場で相談にのって欲しい・資産運用以外でも総合的な相談にのって欲しい |
IFAは、銀行や証券会社のような金融機関には所属しておらず、営業ノルマや会社の方針で特定の商品を勧めることはありません。所属している金融商品取引業者で取扱っている商品の中から公正中立な立場でお客様に最適なご提案をする、というのがIFAの特徴です。
またIFAは資産運用に限らず、以下のようなお困り事にも対応できるケースがあります。
不動産について | 〇居住用不動産の紹介〇投資用不動産の紹介〇海外不動産の紹介 など |
保険について | 〇生命保険について〇損害保険について〇保険料控除の活用について〇保険の持つ運用性について など |
相続について | 〇相続について〇生前贈与について〇事業承継について など |
そしてIFAの場合、会社都合の転勤や異動がないことが多く、銀行や証券会社などの金融機関の担当者よりも長い期間にわたって付き合うことが可能であり、より顧客のライフプランの変化にも寄り添ったアドバイスをすることが可能です。
2-2.包括的なアドバイスが受けられる
IFAは特定の金融機関(証券会社や銀行など)には所属せずに、独立した立場でライフプランや資産運用の包括的なアドバイスを行います。
金融機関に属する従業員は、会社で決められた販売方針に従い、営業ノルマを達成することがミッションのひとつでもあります。その場合、特定の投資対象や商品の販売に偏ってしまうことがあり、最終的に理想とする資産運用が実現できない可能性があります。
一方で、IFAは「お客様のために」という観点で、特定の商品に縛られず幅広い金融商品の中から複数の商品を比較・検討し、お客様のリスク許容度と期待するリターンのバランスに配慮した最適なポートフォリオを組む、ということに重きをおいた資産運用アドバイザーです。
3.IFAを選ぶ前に確認しておくべき3つのポイント
IFAを選ぶポイントとして、確認しておきたい3つの点をお伝えします。
3-1.フィデューシャリー・デューティー(FD宣言)を公表しているIFA法人か調べる
金融庁が提唱する「顧客本位の業務運営に関する原則」にもとづいて作成した「フィデューシャリー・デューティー」を公表しているかIFA法人であるか確認しましょう。
フィデューシャリー・デューティーとは、資産運用業務に従事する金融機関が投資家に対して負う責任のことです。金融庁は金融機関に対し、フィデューシャリー・デューティーを果たすことを求めており、金融機関は真に投資家のためになるように、商品開発や運用、販売を適切に行うべきとしています。強制的なものではありませんが、各社がこの原則を軸に営業活動を行っています。
内容は、IFA法人各社ホームページで閲覧することができますので、ぜひ参考にしましょう。
3-2.知識・経験の豊富なIFAか調べる
IFAを選ぶ目安として、景気の良いときはもちろん、景気の悪いときも市場の分析を重ね、顧客と向き合ってきたIFAを選びましょう。
知識はもちろん大切ですが、実際にそのIFAが専門家として様々な相場に向き合ってきたという経験則も、信頼できるIFAか否かを測るうえで重要な基準になります。
IFAとしての活動期間が長ければ、それだけで信頼できるというものではありません。ただし、長いキャリアを経験しているということは、様々な相場を見ているということです。
ひとつの目安ですが、金融機関においてのキャリアとして5年以上のキャリアがあれば、プロフェッショナルとして評価できるでしょう。
各IFAは所属するIFA法人のホームページなどでキャリアを掲載している場合もあるため、参考にしましょう。
3-3.所属しているIFA法人の実績を調べる
IFA法人が所属するIFAに対して手厚いフォローをしているかも重要です。IFA法人には、所属するIFAが顧客に対して「IFAとしての顧客ファーストの姿勢」を遵守できているかの管理能力が問われます。
IFAは各担当者の裁量が大きい分、顧客ファーストの資産ポートフォリオの構築や遵法精神の遵守において、高い倫理観が求められます。
特に顧客が70歳以上の高齢者の場合や、応用性のあるデリバティブ取引などを行う場合は、各証券会社のチェックプロセスを経て取引を行うようルールがあり、IFA法人にもそれらの管理体制が求められています。
4.IFA利用の疑問とよくある質問
最後に、IFAの利用に関するよくある質問と回答をまとめました。IFAのサービス内容や費用について、疑問を解消しましょう。
4-1.IFAに相談する流れは?
IFAへの相談は、一般的に以下の流れで進みます。
- IFAのWebサイトなどで連絡を取り、初回相談の予約をとる
- 初回相談で自身の資産状況や投資目標などをIFAに相談する
- 適切な資産運用プランの提案を受ける
- 提案内容に納得できれば口座開設や契約を締結し、資産運用を開始する
- 定期的な面談(電話等)により、市場環境や自身の状況の変化に合わせて、ポートフォリオの見直しや投資アドバイスをもらい、リバランス(資産配分を定期的に見直し調整すること)を行う
なお、IFAとの契約の際には、手数料体系やサービス内容などを理解した上で契約を締結しましょう。不明点は解消し、納得したうえで契約することが重要です。
4-2.IFAへ相談できる内容は?
IFAへは、資産運用に関する様々な相談をすることができます。例えば、資産の現状分析、投資目標の設定、ポートフォリオの構築、リスク管理など、幅広い相談が可能です。
IFAは、顧客の個別の状況に合わせて、適切な資産運用プランを提案してくれます。顧客の年齢、収入、資産状況、リスク許容度などを考慮し、オーダーメイドのプランを作成してくれるでしょう。
4-3.IFAへの相談料は必ずかかる?
IFAの相談料は無料の場合も多く、必ずしも有料とは限りません。事前にIFA法人のWebサイトなどで相談料を確認するか、直接問い合わせをして確認しましょう。
4-4.IFAと他の金融アドバイザーとの違いは何か?
IFAは、特定の金融機関に属さず、独立した立場で顧客にアドバイスを提供します。一方、銀行や証券会社の金融アドバイザーは、自社の商品を販売する立場にあります。IFAは中立的な立場で顧客本位のアドバイスを提供できる点が、他の金融アドバイザーとの大きな違いです。
5.IFAに相談するならファーストパートナーズへ
IFAに相談するなら株式会社ファーストパートナーズをおすすめします。
〈ファーストパートナーズの強み〉
①証券会社や銀行など金融機関出身者が多く在籍しており、豊富な知識と経験を活かしてお客様に的確なアドバイスをご提供します
②資産運用のみならず、事業承継、M&A、不動産など多岐にわたる金融サービスをご提供しています
③ヘッジファンドや外資系プライベートバンクと提携し、幅広い選択肢をご提供可能です
6.まとめ
IFAの手数料体系は、主にコミッション型、フィー型の2つがあります。それぞれの特徴を理解するとともに、IFAの得意分野やコミュニケーションの円滑さなどを総合的に判断し、IFAを選ぶことが重要です。
IFAを利用することで、中立的な立場でのアドバイスや、多種多様な商品の中から最適な提案を受けることができます。この記事で紹介した内容を参考にIFAの費用やメリットを理解し、納得のいくIFA選びにお役立てください。