
(画像=SBI証券)
この記事は2025年2月17日にSBI証券で公開された「2024年 S&P500 を超えた金 NISAで買える金(ゴールド)ファンドは?」を転載したものです。 掲載記事:2024年 S&P500 を超えた金 NISAで買える金(ゴールド)ファンドは? |
過去20年 暦年ベースで上昇が大きかった資産は?
2024年は米国株式の上昇が大きかった1年だったといえますが、他の資産(円ベース)はどうだったのでしょうか。
過去20年の暦年ベースでの各資産(円ベース)のパフォーマンスを比較してみたのが図表1となります。2024年については、実は金の上昇率が最も高く、わずかな差で2位が米国株式となりました。
2024年の金価格は、米国など主要国での利下げの実施や地政学的な緊張の高まり、新興国を中心として中央銀行が金を購入する動きが継続したことなどを背景に上昇し、2024年10月に過去最高値を付けました。
直近10年間で見ても米国株式が暦年ベースで1位が3回と好調でしたが、金についても1位が3回となっています。
図表2で過去20年の各資産(円ベース)のトータルリターンを示していますが、米国株式に続くのが、意外にも金となっており、20年間では全世界株式や先進国株式を上回るパフォーマンスとなっています。
金の特徴としては、①長期的な価値の保存(インフレヘッジ)としての機能を持つこと、②不安定な投資環境下でも相対的に安定したパフォーマンスが期待できること、③デフォルトリスクがないことなどが挙げられます。金は他の資産(株式や債券など)と比べると値動きが異なることから、分散投資先として有効な資産として知られています。
このようなことから今回は、金に投資するファンドに着目します。金価格への連動をめざすファンドを並べたものが図表3となり、金を組み入れたバランスファンドを一覧にしたのが図表4となります。それぞれNISAで買える金(ゴールド)ファンドといえます。
図表1 過去20年 暦年ベースでの各資産(円ベース)のリターン比較

※BloombergデータをもとにSBI証券作成
※米国株式はS&P500(配当込み)、全世界株式はMSCI ACWI(配当込み)、先進国株式はMSCIコクサイ(配当込み)、新興国株式はMSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)、国内株式はTOPIX(配当込み)、先進国債券はFTSE世界国債インデックス(除く日本)、新興国債券はJPモルガン・GBI-EMグローバル・ダイバーシファイド、先進国リートはS&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み)、国内リートは東証REIT指数(配当込み)、金はLBMA金価格から算出
※暦年リターンで1位となった資産を赤字で表示
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません
(画像=SBI証券)
図表2 過去20年 各資産(円ベース)のトータルリターン比較 (2004年末~2024年末 年次 2004年末=100)

※BloombergデータをもとにSBI証券作成
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません
(画像=SBI証券)
図表3 NISAで買える金(ゴールド)ファンド 1年リターンランキング

※SBI証券取り扱いのNISA対象ファンドで、金価格に連動をめざすファンドを1年リターン順に表示(2025年1月末基準)
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません
(画像=SBI証券)
図表4 NISAで買える金(ゴールド)を組み入れたバランスファンド 1年リターンランキング

※SBI証券取り扱いのNISA対象ファンドで、金に投資しているバランスファンドを1年リターン順に表示(2025年1月末基準)
※参考としてSBI証券のバランスファンド売れ筋1位ファンドを表示
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません
(画像=SBI証券)
NISAで買える金(ゴールド)ファンドは?
NISAで買える金ファンドの1年リターン上位5本を見ると、それぞれ国内外の金価格に連動をめざすファンドであるため、パフォーマンスに大きな差はありませんでした。
5位の三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド)のみが、国内の金価格の値動きをとらえるファンドのため、申込受付日と約定日が同じファンドとなります。それ以外のファンドは申込受付日の翌営業日が約定日となります。
図表4でNISAで買える金を組み入れたバランスファンドを示しました。こちらはそれぞれ特徴が異なり、パフォーマンスも異なります。
1位のROBOPROファンドは、世界の株式、債券、リート、コモディティに分散投資、1ヵ月毎にAIが配分比率を決定するファンドです。
金の組入比率は28.9%となっており、資産別では最も金の組入比率が高くなっています。他資産では新興国株式(19.6%)、米国リート(18.9%)、先進国株式(15.8%)などとなっています(※)。NISAで買えるバランスファンドで1年リターンが最上位となっています。
2位のダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)は、割安と判断される世界の株式等に投資し、金ETF、債券、転換社債などの資産も投資対象としているファンドです。北米株式を中心に株式の組入比率が79.1%のファンドで、金関連の資産が14.2%(ETF関連が10.6%、金関連株式が3.6%)です(※)。金の組入比率は10.6%といえ、ほとんどが株式に投資しているバランスファンドのため、3年リターンが高くなっています。
3位のピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド(愛称:ポラリス)は、世界の様々な資産(株式、債券、金、リート等)に投資、投資環境に応じて配分比率を決定しているファンドです。株式が34.0%、金が32.6%、債券が31.0%の組入比率となっており、金が多めのファンドといえます(※)。
4位のSBIグローバル・ラップファンド(積極型)(愛称:My-ラップ(積極型))は、世界各国のさまざまな資産へ分散投資し、ウエルスアドバイザーからの助言により運用を行っています。株式型資産が72.7%、債券型資産が23.9%となっており、株式型資産の1つとして金があり、その組入比率は8.7%です(※)。
5位のピクテ新興国ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド(愛称:新興国ポラリス)は、新興国の株式および債券、金等様々な資産に投資し、投資環境に応じて配分比率を決定しています。3位のファンドの新興国版といえ、債券が33.4%、金が32.1%、株式が27.9%の組入比率となっています(※)。
金のみに投資しているファンド(図表3の5本)は、すべて為替ヘッジを行っていないファンドのためドル円レートの変動の影響を受けることから、値動きの振れ幅を示す標準偏差が外国株式ファンド並みに大きくなっています。
一方で、金を組入れたバランスファンド(図表4の5本)は、相対的に標準偏差が小さくなっており、金は株式や債券などと組み合わせて投資することにより、リスクを抑える効果が高まることが期待されます。
金に投資をしてみたいが投資割合を迷われている方や米国株式への集中投資から分散投資を検討したい方は、金を組み入れたバランスファンドを活用することが有効と考えます。
(※)各資産の組入比率は2024年12月末基準
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